人魚ログ
(人魚ノートの過去ログです)
◇平成14年3月◇
01日神尾家事情(2) 03日葉鍵VNI3月号 05日お知らせ 11日そして伝説へ… 13日袖尾家事情(3)VNI最萌トーナメント検討篇 15日袖尾家事情(4)VNI共同企画黎明篇 20日血祭りの歌 26日袖尾家事情(5)VNIフェスタ反省会前篇 28日袖尾家事情(5.1)VNIフェスタ反省会後篇 29日(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ PART2 31日永遠のライバル |
平成14年3月1日 | 神尾家事情(2) |
アイコン借用『星屑の欠片』より 「好評の神尾家トークライブ、第二回はじまるよ♪」 「ひゅーー、どんどん、ぱふぱふー♪ 亀仙人のじっちゃまぱふぱふー♪」 「……………」 「祭りやから無礼講やで♪ 観鈴、好きなだけがおがお叫べ」 「がおー、がおー。にはは、うれしいな♪」 「………………」 「こら居候。なにひとりだけ、256MBのメモリ買ったはええけど440BXのマザボやと認識すらせんかって返品もきかず鬱入ってるPC厨房、みたいな顔してるねん」 「……なんだかすごく生々しいね…」 「前回、俺はもう出ないと言ったはずだが…」 「あんなオチのない芸で了承できるかい。却下や、却下」 「だいたい『好評のトークライブ』なんて、どこで好評だったって言うんだ」 「お、疑う気か? きっちり証拠は残ってるねんで」 「ふん、嘘をつくな。掲示板なんか相変わらず閑古鳥が鳴いてるだろ」 「そんな自作自演できるようなとこに残すかいっ」 「それ、ちょっと問題発言…」 「とあるサイトの管理人がweb公開してる自分の日記で、『神尾家事情ワラタ』と記してリンクまで貼ってくれとるんやっ。これは揺るぎのない事実!」 「他の葉鍵系VNI仲間だろ? 心配しなくともそれはお世辞だから気にするな」 「それ、すっごく問題発言…」 「ところがどすこーーーーいっっ!!」 「ぐわっ」 「なんと葉鍵系やない、極めて普通っぽいテキストサイトさんやったんや!」 「……信じられない」 「本当なのか…? どこのイカれたやつだよ、そいつは」 「イカれたとか言うなっ! それこそ問題発言や!」 「この目で見るまでは信じないぞ」 「しゃあない…、本人さんからなるべく晒してくれるなとかたく戒められとるんやけど…。ごめんな、うちって弱い女やねん。遠くの愛しい人よりも、近くの優しい人にもたれかかってしまうねん……」 「ごたくはいいからさっさとしてくれ」 「それでは本邦初公開っ、葉鍵外部からの相互リンク第一号、ばんかさんが運営する個人テキストサイト『ななめよみ。』ですっっ!!」 「わぁ……」 「あれ? ここって一昨日ぐらいからフレームリンク集のブックマーク欄に追加されてなかったか?」 「しーーーっっ、言わなわからんことをいちいちつつくな!」 「サイトデザインからして本格テキストサイトって感じだねー」 「ほ、本当に巡回サイト欄に『晴子28歳』がある…」 「どないや? これでもう信じるしかないやろ?」 「むぅ…」 「あ、今ちょうどネットランナーの記事について書いてあるよ」 「ああ、こないだはうち、自分の考えとか出さんかったけど、心の中で思ったことはだいたいここの意見といっしょや」 「向こうはまだ内容に触れてないぞ」 「お母さん、嘘つき…」 「うち的には『ななめよみ。』っていうタイトルのネーミングと『晴子28歳』を気に入るセンスがポイント高いな」 「タイトルは別にして、あんたのことを気に入るなんて相当やばい趣味じゃないのか?」 すぱーんっ。 「ここと比べると、すっごい知的な感じがする」 「く・ら・べ・る・な」 「ギャグというよりユーモアという言葉が似合うサイトだな」 「関西弁はごっつ下手くそやねんけどな」 「なんの落ち度にもならないからいいんじゃないかな」 「というわけで、『ななめよみ。』の 「よろしくお願いしますっ。にはは」 「せいぜいがんばってくれ」 すぱぱぱぱーーーんっ。 「さて、最萌決勝トーナメントも三回戦が終わった」 「理奈さん、凄い……」 「戦前の予想を大きく覆したな」 「WAの生き残りやし、なにより支援者たちの結束が強い」 「この支援のレベルは本当に凄すぎるな。票数もかなり集まってる」 「なんちゅうても『From dusk till dawn』と『好き好き大好きっ』の巨大2サイトによるテコ入れ、超萌え絵描きによる自作画像随時投下など、まさに神々の競演。全国の理奈ファンが集まったんかもしれへん」 「秋子さん側はたまったもんじゃないな。子供の喧嘩に親が手を出したって感じがしないでもないが」 「荒れちゃったりしないかなぁ…」 「そうなる可能性がないとも言いきれん。間違った例えかもしれんけど、sage進行の少数で楽しくやってる2ちゃんスレが、いきなり『ちゆ12歳』に紹介されて機能障害を起こしてまう。そんな感じを受けた人が中にはおるかもしれへん。だがしかし、何回も言うてきとるけど、これはネタ企画の祭りであり、勝敗を争うのではなく萌えを表現するのが目的や。誰もが参加でき誰もが楽しめる場所。祭りは盛大である方が楽しいに決まってる。今回の件は、緒方理奈にそれだけ多くの人を、それだけ凄い人たちを動かす魅力があったってこと。過程を楽しむんが最萌トーナメントの醍醐味やからね」 「あんた、本当に晴子か…?」 「お母さんが真面目な顔してる……」 「…あんたらなぁ……」 「に、にはは。まあとにかく、理奈さんおめでとうございますっ。次もがんばってくださいね♪」 「秋子さん支援者もよくやった。胸を張って帰ってこい」 「両者ともほんまにおつかれさんやった。うち的には、残ってる選手に理奈みたいなごっつい支援がつくことを期待しとる」 「秋子さんといえば、とうとう『秋子28歳』さんが閉鎖宣言しちゃったね…」 「うぅぅ…、ちゅうことは4月で『秋子28歳』『舞と佐祐理』の2大葉鍵VNIが終了してまう言うことか…」 「ほんとに寂しくなっちゃうね…」 「閉鎖理由のひとつ、ネタ不足。どこでも深刻なんだな」 「言うなればサイト運営の命でもあるからな」 「ということは、あれだな。上の2サイトより『晴子28歳』の方が早く閉鎖しちまう事態も考えられるわけだな」 「ああ、その可能性は十分すぎるほどある」 「が、がお…」 「まあ、もしそのときまでここが生きてたら、3月31日は秋子&舞&佐祐理&あゆデーでもやろうかと」 「もしかして、ネタが確保できて内心でよろこんでたりする?」 「な、な、なななな、なんちゅーことをぬかしよるんやっ、この娘は!」 「(図星だったんだね…)」 「(図星だったのか……)」 「ほな、かのあにこと『Kanon』アニメ版の話でも」 「定番すぎるほど定番だな」 「こちら関西では、東京に遅れて第三話までの放送です」 「これ、あれやなっ。めちゃくちゃエロいな! もううち爆発してまいそうや」 「そ、そうなの…?」 「確かに第三話で舞のパソチラはあったが…そこまでのもんじゃなかっただろう」 「ちゃうちゃう、あんた、なんか勘違いしてんで。うちが言うてるんは、アニメ放送前後にやっとる『キリングミーソフトリー』試写会のお知らせコマーシャルのことや」 「……………」 「さすがに深夜放送なだけはある。主演のヘザー・グラなんとかっちゅう姉ちゃんが、乳まるだしのパイオツカイデーでビーチクメーナーときたもんや!」 「その即死級の業界用語はやめろ! 中学生か、あんたはっ」 「下品だよ、お母さん……」 「しかも試写会のCMだなんて、関西の人間しかわからないネタなんじゃないのか…」 「ああぁっ、あの光景が目に焼き付いて離れへん。なんて言うたらええんやろう。上品に表すとたわわな果実ってとこか?」 「オヤジくさい…」 「こんな話しとるから思い出してしもうた。うち、もう辛抱できへんで」 「あんたは本当にどうしようもないな」 「こうなったらここはっ、未だ成長過程にある観鈴ちんの若き果実をとくとご賞味するしかっっっっ!!!」 すぱーーんっ。 「いい加減、正気に戻れ」 「メッ」 「……すんません」 「えーっと…、これってちょっとエッチだけど、ちゃんとした映画なんだよね? お母さん、興味津々みたいだから、どうせひとりでも見に行っちゃうでしょ。それだったら、今度みんなで映画館行きたいな♪」 「おまえにはまだ早い。これは大人が楽しむ映画だ」 「が、がお…」 「うち、興味なんかたいしてあらへんで」 「って、おい!」 「別にこの映画、わざわざ見に行きたいとも思わん」 「じゃあ、今までのはいったい……」 「それはつまりこういうこととちゃうかな。巷に溢れかえってるありふれた一枚のエロ画像でも、脱衣ゲームみたいに隠されとったりしたら意地でも見たろいう気になって、なんかごっつ燃えてくるやん?」 「……………」 「…よくわからないけど、人間って奥が深いんだね……」 「あんたらも、もっと大人になれば理解できてくるやろう」 「わかりたくもねぇ…」 「いやぁ、でもうち、かのあにのおかげでいろんな知識が入ってきたわ」 「どうせろくでもないことだろ…」 「まずびっくりしたんが、西沢学園のCM」 「またローカルなネタを…」 「新しなっとった。テーマ曲変わっとった。関西限定超メジャー有名人アダ・マウロが絶対神的な扱いを受けとった」 「最初だけ見るとなんかプロモーションビデオみたいだね」 「ほんまにこの人はいったいなんなんやろな。秋子さんクラスの謎な女やで」 「俺も子供の頃から知っている…」 「そ、それで、肝心のかのあにはどうだったの?」 「ああ、そうやったそうやった。まあ、展開早すぎとかいろいろあるんやけど、要約するとこのひとことに尽きるやろう」 「やっと本題に入ったか…」 「芦屋駅キオスクの六車広美たん(;´Д`)ハァハァ」 「だから関西限定のローカルネタはいい加減やめろっ!」 「この世の中はいったいどうなっとるんや? キオスクまでテレビCMはじめるか?」 「最初見たときは本当にびっくりしちゃったよね…」 「しかも素人の店員を出演起用やで? 逆にインパクト強すぎるわ」 「あのCMでJR芦屋駅のキオスクが売り上げあがったりするのかな…」 「『せっかくだから俺は六車たんのいるキオスクで買い物するぜ!』とかなったりするんか? そのためだけに駅変えるなんて想像できへんのやけど…」 「商品をピックアップしてたから、そっちの方が狙いなんだろ」 「こうなったらうちも、忠夫だけやなしに六車たん私設ファンクラブ発足計画とかを立てとかなあかんな」 「立てなくていいっ!」 「うち最近ごっつハマっとるゲームがあってなぁ」 「またエロゲーか?」 「残念ながら不正解。某所で拾ってきた『3D Pong』ってゲームや」 「ずっと前から人魚メモに貼り続けてるやつだね」 「これがなかなかどうして、やりはじめると止まらへん」 「単純だけどすごくおもしろいよね。わたしもやってみたけど、コンピュータさんに全然勝てないよ」 「最初は100点超えるんもむずかしいやろな。結構、反射神経使う」 「3次元でやる卓球みたいな感じだね」 「うちのピンポンテクをナメたらあかん。昔は『温泉卓球の晴子 湯けむりOL島In Jux Hur Ylem地獄変 フェイム稼ぎはひとりずつ順番に 戦士は時間かかるから(・∀・)カエレ!! 扇動しちゃうのはNGよん♪』って言われとったぐらいや」 「(UOネタか…)」 「お母さん、やりこんでるんだよね。何点ぐらいいった?」 「めっちゃがんばった。最高461点。こんときのうち、光ってたと思う。ごっつ輝いてたと思う。凡ミスさえなければ500は超えそうやな」 「全国的にはたいしたことなさそうだね」 「ほんならここで、3D Pong検定2級を取得したうちから、いっちょアドバイスでも送ったろ」 「恐ろしいぐらい需要の無いアドバイスだな」 「得点あげるコツはできるだけラリーを続けること。最低でも1ゲーム10回は打ち合うべき。ラリーを続けるポイントはなるべく真正面に返すこと。最初から無理して玉に変化つけても、後で自爆するだけや。打ち合ってスピード上げていって、ここぞというときに角度をつけたる。そうしたら5割の確立で一本とれる」 「今からやりはじめる人、ふぁいとっ」 「そろそろ時間やな。今日はこの辺で終わっとこか」 「それじゃ、次はいつになるかわからないけど、みんなばいばいっ」 「今度こそ俺は出ないからな」 「芸の腕は上がったの?」 「くっ……」 「ほな、みなさん、さいなら〜」 |
平成14年3月3日 | 葉鍵VNI3月号 | ||
まず最初に。 舞と佐祐理(みお14歳)様、20万アクセスおめでとうございます。 心が癒されるキャラ雑談。 鋭い切り口でのネットランナー記事批判。 視聴者の心情を代弁するアニメレビュー、などなど。 今月いっぱいで終了してしまうのは非常に残念ですが、『みお14歳』に戻ってからもより一層の繁栄をと心より願うと共に、今後もさらに深いおつきあいをしていただければ幸いです。 目には見えないサイト運営のたゆまぬ努力の成果、20万HIT、本当におめでとうございます…。 ん? なんや、その「追従者が」と言わんばかりの金銀妖瞳チックな冷笑は。 うち、長いものには自ら進んで巻かれにいくで。 てなわけで、こんにちは。 今日は3月3日。みみの日で立春。 暦の上ではもう春に突入しました。 以前、葉鍵系VNI紹介をやってそろそろ半月。 情勢も結構変わって、というか新しく増えてきたので、軽く流しときます〜。 『理奈19歳』 今更うちが説明するまでもない、『From dusk till dawn』の最萌トーナメント支援用サブコンテンツ。 負けたらおしまいらしいから、最長でも残り1週間ということで短い付き合いになりそうやね。 理奈支援は誰もが認めるトップレベルの弾薬やから、でーんと構えてがんばってきたらええ。 ある意味、ほんまもんのバーチャルネットアイドルやし。 『往人20歳くらい』 とうとう居候がひとり立ちしよった。 各ヒロインのルート事情があって、喜んだらええんか悲しんだらええんかわからんけど、これからがんばってや。今、どの娘のフラグが立ってるんかは知らんけど。 まあうちよりはマシやろうけど、なんかハイテク(ホームページ作成)に弱いらしく、分不相応ながらちょっと心配やったりもする。とりあえずVNIになりきるんやったら「晴子さん」のさん付けはいらんで。今まで一回もそんな風に言われたことないし。 ちゃんと毎日更新してるんは偉いな。 うちも見習わんと。 絶対無理やけど…。 『千鶴23歳』 バーチャルネット狩猟者。 キーワードは偽○者、貧○、寸○。 こちらもつい先日誕生したばかりのトーナメント支援ページ。 継続宣言が出とるから長いお付き合いになるかもな。先に『晴子28歳』が終了するそのときまで。 彼女のサイトは、多分うちと同じ2ちゃんねる@葉鍵板からの発生やと思うんで、結構、遠慮無しにつっこませて(ネタにさせて)もろてます。 最年長と言われた仕返しに、RR症候群のとこやら細かい誤字などを姑のごとく。 でも、今見たら修正されとった。 舐め回すように粗探ししても見つからへん。 おもろないなぁ。 うちの生きがい無くなってもうたわ。 ちっ。 お、問題の最年長って言葉も修正されとるな。 なになに…?
……………。 雅ってなんやねん! 雅って! ※雅 上品でみやびやかなこと。風流なこと。また、そのさま。(大辞林第二版より) 雅!? み・や・び? MIYABI!? そのあからさまにとってつけたような形容はなんやっ! うちとは全然、正反対のワードやないか!! 絶対わざとやろ、これ…。 こうやってうちの反応見て楽しんどるに違いあらへん。内心でほくそ笑んどるんや。 千鶴さん、貴女を犯人です。 ほんまにあんたは偽ぜ……。 おっと、やばいやばい。勢い余って禁句に触れるとこやった。 とまあ、こんな感じの素敵な千鶴お姉さん。 3月1日のトーナメント戦、開設当日やのに本スレへの告知を忘れるというゲーム本編ばりのおちゃめぶりを発揮したりする。 しかし今では4000HITを超える飛躍中VNI。 理奈19歳+komeya−GREAT.com→千鶴23歳→晴子28歳 という図式で、3月2日の『晴子28歳』アクセス数は1.5倍ほど跳ね上がっとる。 ていうか、リンク元ランキングがトータルでトップの『舞と佐祐理』にせまる勢い。 今日に限って言えば「ブックマークやお気に入り」を超えています(千鶴23歳からのアクセス41%に対しブックマークアクセス27.5% 16:56現在)。 晴子ちん、ちょっとショック…。 あ、ちなみにほかのランキング上位は、3位が『秋子28歳』の旧ほかん庫。 4位が健様です(2月23日21:00より集計)。 小規模な話ですまんけど。 こんな感じで葉鍵系VNIもだいぶ増えてきた。 うちとこもいつ閉鎖になるかわからへんけど、みなさんがんばっていきましょ。 上でちょっと披露してみた、今使わせてもろてる『CGIBOY』のアクセス解析サービス。いろんな情報がわかってごっつ便利なんやけど、やっぱりこれも完全じゃないみたいで、バグなのか、たまにわけのわからんとこからのリンク元URLが採取できたりする。 この前あったんがコレ。 最初見たときはずっこけてもうた。 顔文字で表すと、まさに「(゚Д゚)ハァ?」って感じ。 あ、アニメイト……? ちぃとうちにいったい何の関係が……。 晴子ちんのフィギュアでも作ってくれるんかいな。 |
平成14年3月5日 | お知らせ | |
お知らせ 現在、当『晴子28歳』では、関口宏の東京フレンドパークビッグチャレンジにて十万円相当の金貨を現金に交換した芸能人の前例はあるのか!?について調査をしております。 お茶の間のテレビ大好きっ娘な皆様、もし有力な情報をお持ちでしたらリークしていただければ幸いです。 宛て先については下に表示されるはずもないテロップをご覧ください。 調査結果によって「前例はない」との結論が下されますと、TBS様に以下の様な抗議メールを送る予定になっております。
文面はこのような主旨のものになります。 そのときには閲覧者の皆様もふるってご参加ください。 その2 この度、当『晴子28歳』では、今まで眼中にもなかったけど意外とオープニングテーマが(・∀・)イイ!感じの『ONE2 〜永遠の約束〜』を発売日購入することが決定されました。 体を張って突貫する神尾晴子(28歳)さんを、どうか生温かい目で応援してください。 バーチャルマザーマーメイド・晴子28歳はBaseSon様を遠目に見守っております。 |
平成14年3月11日 | そして伝説へ… | ||||
2001年10月17日、2ちゃんねる@Leaf・Key板。 ある駄スレと思わしきスレから葉鍵板最萌トーナメントが開始された。 出場キャラ128名。 総試合数127試合。 一日一殺のタイマン形式で期間は5ヶ月にも及ぶ。 ――誰もが不可能だと思った。 ――誰もが真剣に取り合わなかった。 しかし有志たちはそんな揶揄を気にも留めず、着々と企画を進行していく。 画像弾薬を投下する者が現れた。 自作SSを支援する者が現れた。 演説する者が現れた。 これらによって浮動票が動いていく。 所詮は2ちゃんねる。 崇高な意義があるわけじゃない。 勝ち上がったところで賞品はおろか何かしらのメリットがあるわけでもない。 だが、支援者たちは時間を割いて、全てをかけて支援した。 己が忠誠を誓うキャラクターに出来うる限りを尽くした。 …そこには、確かに萌えというものが存在した。 萌えだけでは語り尽くせない何かがあった。 集計人が現れた。 予想・解説者が現れた。 トーナメントホームページが立ち上がった。 画像支援用アップローダーを提供する者が現れた。 …決して誉められた企画ではない。 現実でも完全に公正な選挙が存在しないように、ここでもクリーンな投票が行われているわけではない。 いつにも増して横行する無断転載。 目も当てられないような多重投票。 必然的にかかってくるサーバーへの負担。 中には嫌気がさして企画から離れていく者もいたが、だが、それでも、それ以上の情熱をもって、最萌トーナメントはどんどんと膨らんでいく。 潤滑に進行していくためのルールが加えられていった。 集計専用ツールまで作成された。 Gnuplotによる票数推移グラフまで追加された。 投票用コード発行所が創設された。 …いつしかこの企画は、自他共に認める史上空前の大イベントと昇りつめていた。 己の萌えを表現する手段にも磨きがかかっていく。 24時間張り付いて適宜支援を投下しながら状況を見守る者。 結束して連作二次創作を投入する者。 支援のためだけにCGを描き起こす者。 友人に頼んで代理投下をする者。 支援用自作フラッシュ・ムービーを作りあげる者。 最萌トーナメント支援専用ホームページを立ち上げる者。 数週間も前から支援を準備するのが当たり前となっていく。 毎日がお祭りだった。 毎日が萌えの爆発だった。 一試合に四つのスレッドを消費した熱戦もあった。 一票差で雌雄が決した試合もあった。 集計審議に一日を費やしたこともあった。 三桁の投票数で同点両者勝ち上がりという奇跡も起こった。 掟破りの三つ巴戦も繰り広げられた。 正ヒロインから末端のサブキャラまで集まった出場選手の面々。 中にはCG・立ちキャラどころか、セリフすらない選手が三回戦まで勝ち上がることもある。 これはただの人気投票ではないのだ。 一枚の薄っぺらい紙に名前を書いて投票箱に入れるだけ。そんな安っぽいものじゃない。 この最萌トーナメントに投じられる票には想いがこめられている。 普通の人間には理解できないかもしれない、二次元という実在しない媒体に心奪われた愚か者たちの、世間では白眼視されかねない、それでも求めてしまう、馬鹿なくらいに溢れてくる熱き想いがこめられている。 大馬鹿野郎どもの祭典、葉鍵板最萌トーナメント。 この企画は瞬く間にに広がっていき、ネットでも大きく名を知らしめる。 大手サイトが参戦を表明しだした。 大御所とも言うべき同人作家たちが支援投下にやってきた。 ついにはプロまで動き出した。 最萌の勢いはもうとどまることを知らない。 ブロック戦120試合を終えた決勝トーナメント前に発表されたこのFlashには多くのものが血を沸きあがらせた。 そして2002年3月9日。 祭りの最終日。 ついにこの日が来たのだ。 本当に最後までやれたのだ。 ニュース速報板に晒されたりもしたが、返ってくるのは驚嘆の声ばかりだった。 五ヶ月にわたった名勝負の数々。 最終決戦はBブロック優勝、鍵ことKeyから『Kanon』の倉田佐祐理。 対するはGブロック優勝、葉ことLeafから『痕』の柏木千鶴。 葉鍵板の名に相応しい、両ブランド黄金期の作品キャラで締めくくられる。 企画のフィナーレに心躍らせる者。 試合前から心拍数を引き上げる者。 祭りの終わりに一抹の寂寥感を隠せない者。 しかし時間は万人に等しく流れる。 終わりあるものだからこそ輝くのである。 決勝戦最終結果、1051対1133。 柏木千鶴の優勝。 23時間での消費スレッド数8。 終了時間23時00分での書き込み数約150レス。 まさにグランドファイナルとも言うべき、素晴らしい試合(萌合)であった。 ここまでくると勝敗の優劣を口に出すものは少ない。 ただ、ただ、最高だったと…。 葉鍵板住人でよかったと……。 これにて葉鍵板最萌トーナメントは終了である。 祭りは終わったのだ。 総有効投票数64,321票。 消費スレッド数177(トーナメント関連スレッドをいれると優に200は超える)。 総発言数176017。 最速スレッド消費時間、Round176=17分。 トーナメントHPアクセス約930,000HIT。 この日、葉鍵板は最も輝いていた。 板住人その他は歴史的瞬間に立ち会えたのだ。 萌えとしか表現できない不確定な想いはここに昇華した。 夢は覚め、現実へと帰っていく…。 集計人、解説者、トーナメント表屋、グラフ屋、そして……全てのトーナメント参加者たちへ、最大の賛辞を。 あの日の、初々しかった気持ちを思い出させてくれた、この企画と自分の心に素直な気持ちを。 過ぎ去った、楽しかった日々に最高の笑顔を。 2002年3月10日、葉鍵板最萌トーナメントは伝説となった……。 えと……どないかな? がんばって、超自画自賛的にまとめてみてんけど。 え、あかん? くさすぎる? ユニックスFlashの影響受けすぎって? 柄に合わん文章書くなって? まあ、なんちゅうか、この『晴子28歳』も元はといえばトーナメント支援のためだけに作られたページやから、最萌終了に関して何らかのリアクションしとかなと思てな。 それにしても、ほんまに終わってしもてんな……。 長いようで短い祭りやったで。 強がっとってもやっぱり寂しいんは寂しい。 心にぽっかり水分補給というか、正直なところ、なーんもやる気が起きへん。 ほんまは更新すらめんどくさいねんけど、ちょっとだけ個人的なことを言わせてもらう。 さっきも言うたように最萌用として開設された『晴子28歳』なわけで、1月20日で負けたんやからこのサイトもそこで終わるつもりやった。本来の意味は支援まとめやったんやし。 そんでまあ、SSとかはとくにやばいもんでもないから解説者の参考にもなるやろ思てしばらく放置しといた。画像リンクだけデリってな。 そしたらあれや、なんか知らんけど一日20ぐらいカウンタ回り続けてんねん。一週間ほど。 半分に割ったとしても10人。その半分でも5人。 この人らはうちに何を求めとるんやろか? なにを期待してるんやろか? ごっつ自意識過剰やとは思うねんけど、なんとなくこの人らに対して申し訳ないような気持ちになってしもた。ほっとけばええものを。 当事者として三つ巴戦を降り返ることも必要かなと思って、ちょっと更新してみた。 勢いで次の日もテキスト上げてみた。 …そしたらなんか倍以上カウンタ回ってるし……。 世の中は暇人で溢れかえっとるんやなぁと思いながらもやっぱりちょっと嬉しかった。 片手間やったとしてもわざわざこんなとこを覗きに来てくれるんがこそばゆかった。 テキスト上げるたびに自分の不甲斐無さ、文章力の無さを痛感するも、そのまま調子乗って更新を続けてみた。 それによって小規模ながらも来客数が増えていった…。 でもやっぱり、最萌トーナメント終了とともにこのサイトも閉鎖するんが筋やと思う。 それでこそ有終の美を飾れるんやと思う。 引き際を二度も見誤ったらあかんのやと思う。 ちゅーわけで、『晴子28歳』もこれにて終了…………と逝きたいところなんやけど、やっぱりやめとく。やめることをやめとこうと思う。 ばんかさんをはじめとする2,3の人から「まあおもろいんとちゃう?」という感想を貰ってしもた。 2ちゃん(葉鍵板)出身ということで、うちから相互申し込み逝ったりBBS書き込み逝ったりすることはないにも関わらず、他の葉鍵VNIのみんなからリンクを貼ってもろた。 1ヶ月前に申し込んだXREAの新規予約申し込みが今ごろ返事きよった。 うちと同じような開設軌跡を辿る『千鶴23歳』が正式に継続を宣言しよった。 最萌トーナメントが素晴らしい萌えを再燃させてくれた。 様々な人らから勇気を与えられてしもうた…。 ということで当『晴子28歳』、もうしばらく醜態を晒しつづけようと思います。 更新履歴に書いてるように目標月1更新、最高でも週1更新といった形でペースはだいぶ落ちるけどね。 ちょっとだけやり残してることとかあるし。 まあそういうわけで、あんたら、これからも適当によろしくやでっ。 最萌トーナメント、ほんまにおつかれさまでした! …解説者は仕事たんまり残っとるけどね。
|
平成14年3月13日 | 袖尾家事情(3)VNI最萌トーナメント検討篇 | |
アイコン借用『星屑の欠片』より 「よっしゃーっ、ほんなら今日もはりきって逝くで〜」 「わーい……て、あれ?」 「おい、ちょっと待て」 「なんや、あんたらノリ悪いなぁ」 「…袖尾家事情?」 「いきなり誤字があるぞ。神尾家事情の間違いだろ」 「誤字とちゃうで。袖尾(そでお)で合うとる」 「またいきなりわけのわからん……」 「やかましいっ、原因はあんたにあるんやで!」 「俺なのかよ…」 「居候、あんたいつの間にか、うちに断りもなくひとり立ちしよったやろっ。このトークライブやるときごっつ扱いに困るねん!」 「…………」 「ちゅーわけで、うちらも氷瀬家にならって神尾家の人間とは別人ってことにしようと思う」 「土地までいっしょになっちゃったね。にはは…」 「ええか、あんたは今日から国崎往人ではなく国埼往人って名乗るんやで」 「読み方は『くにさき』のままでいいんだな…」 「ああ、かまへん」 「わたしは袖尾(そでお)観鈴…?」 「そ、あんたは神尾観鈴の偽者。ロッチ級のメイドインチャ○ナ的パチモンや」 「が、がお…。わたし、パチモン…」 ぽかぽかっ! 「イタイ…どうしてふたりに殴られるかなぁ…」 「まあこれで『キャラのトレースがなってない!』ってつっこみもカバーできるっちゅうわけや」 「そういう問題なのかよ…」 「ほんまの理由は別のところにあるねんけど、それはもうちょっと後になってから話すわ」 「Keyから苦情でも来たのか?」 「そんなおいしいことあったら、真っ先にネタにするわっ」 「おいしいのかよ、おいっ」 「というわけで、どうやらお母さんは本当に別の事情があるみたいなので、本物の往人さんは気にしないでくださいね。にはは」 「最近ちょっと気になることがあってなぁ」 「『ONE2』99%地雷説か?」 「い、いや…それもあらゆる意味で気になるんやけどもっ」 「デフォ買いを宣言しちゃったんだから、もう後戻りはできないよ」 「だーーーっ、わかっとるっちゅうに! 特攻人魚の異名は伊達やないっ、なにがあっても最優先で突貫したろやないか!」 「にはは」 「あれやねん。新しなったVNIほかん庫にうちとこも登録してもろてるんやけど、分類項目っちゅうか、サイトの属性が……」 「えっと『晴子28歳』のカテゴリーは……オタ系、ヲチ、ギャルゲー、葉鍵、ちゆ型…」 「公正に審査してもらってると思うが」 「葉鍵、ちゆ型、これはその通り。オタ系、ギャルゲー、……ギャルゲっちゅうよりもエロゲやねんけど、まあ合ってると思う。問題は『ヲチ』っていう分類」 「これはネットウォッチっていう意味だよね」 「うち、ヲチ板はあんまり逝ったことないんやけどな…。ていうか葉鍵板以外はほとんど逝かへん」 「このジャンキーめ…」 「健さん関連と人魚メモで扱ってる内容とかで判断してくれたんじゃないかな」 「それだけだとちょっと弱いかもしれないな」 「そやろ? そう思うやろ? うち的には『関西弁』ってカテゴリーを追加してほしい」 「無茶言うな…」 「まあでも、せっかく寛子ちゃんが審査してくれたんや。その労力を無駄にせんためにも、ヲチ系の名に恥じん、それ相応の話をしようと思う」 「春風亭工房閉鎖のこととか…」 「『実姉妹』に対する当人の反応らしきものとかか?」 「うーん…いまいちがいしゅつ気味やな」 「ネットウォッチの話って難しいよね」 「ネタが新鮮じゃないとツライものがあるかもな」 「ここはやっぱアレやろ。ちょっと乗り遅れたけど、VNI総合ヲチスレではじまったVNI共同企画! これいくで〜」 「前フリも終わって、ようやく本題に入れたというわけだな…」 「厳密にはヲチネタじゃないのかもしれないけど、ほんと長かったね……」 「またいきなり水を差して悪いが、このスレッド、住人は3人ぐらいしかいないんじゃないのか?」 「ええ具合に廃れとるな」 「VNI不況の波はこんなところにまで来てるんだね…」 「まあきっかけはなんでもええ。ネタさえあれば。とりあえずVNI同士、横のつながりを強化するっちゅうことで、今んとこ挙がってるんがVNI最萌トーナメント、またはその他って感じやな」 「その他の企画については『舞とさゆりんとうぐぅ』さんで検討されてるみたい」 「ほなこっちはVNI最萌企画を肴にしよ」 「(やっぱり真面目にやる気はないんだな…) まず、いくつかのVNIサイトBBSにマルチポストの書き込みがあったみたいだな」
「一回読んだだけできな臭さを感じてしまうんは、うちが特殊なんやろうか?」 「悪い意味での煽り成分は含まれてないみたいだが、まあなんというか…」 「に、にはは…」 「ていうか、VNIっちゅうジャンルそのものに愛着がある一般閲覧者はほとんどおらんやろ。あっこの住人って全部どっかのVNIサイト管理人とちゃうんか?」 「考えられないこともないな」 「そ、そういうことは思ってても口に出しちゃだめだよ…」 「しかもうちとこにはマルチポストしにこんのが余計気に入らん。最萌やるんやったらまず葉鍵最萌から生まれたこの『晴子28歳』にお伺い立てるんが筋っちゅうもんとちゃうんかいっ!」 「結局はそれが言いたかったんだね…」 「最初からあんたなんか眼中にないってことだ」 「こんな辺境サイトだから、多分、知らないんだと思う」 「が、がお…」 「そしたら、仮にVNI最萌トーナメントをやることになったとして、その実施段階についてを検討してみようやないか」 「開催されなさそうだからできる話だよね」 「問題ありすぎやからなぁ」 「各サイトのアクセス数で決まっちゃうような企画だし…」 「『晴子28歳』昨日のアクセス数1000HITオーバーか。これはVNI的に見ると中堅ぐらいの位置なのか?」 「大手と言われてるとこで2000〜4000みたいぐらいやから、そうなんかなぁ。ちゅうか1000オーバーって! このカウンタ壊れてへんか? CGIBOYのアクセス解析やと半分ぐらいやで…」 「自分でリロードしまくってるのか?」 「んな厨房臭いことするかいっ。一応、シンプルで高速で破壊に強いらしいXREAの無料カウンタで3時間以内の重複はカウントせんように設定しとるんやけどなぁ…。ちょっと考えなあかんかも」 「と、とりあえずその話は置いとこうよ」 「一応、出場候補枠はあがってるみたいだが」 「『ゆうら熟練度41』さん、おつかれさまです♪」 「やっぱ問題は『ちゆ12歳』の扱いやな」 「シードしかないだろ…」 「うーん…うちはそう思わへんけどな」 「ど、どうして…?」 「そもそもこの企画の目的は各VNIを注目してもらうことやろ? たとえちゆと当たってボロ負けするにしても、対戦中はごっつ衆目集められるで。敗戦自体が恥にならんし」 「なら、お母さんは一回戦でちゆさんと対戦しても問題ないんだ」 「もうそれこそ望むところやっ。試合後、どんだけの自虐ネタを繰り広げられるか、考えただけでもワクワクするで」 「……………」 「じゃあ注目を集めるためにも宣伝は重要だね。ちゆさんとか引き受けてくれいかな?」 「はっきり言うて、それは筋違いやな。もうあっこはビジネスとして成り立つほどのサイトや。住んでる世界が違う」 「が、がお…」 「それにうちの記憶やと、ちゆではVNIというジャンル自体には一言も言及してへんはずや。言うなればちゆ以外のバーチャルネットアイドルは全て黙認状態。登録商標して無断使用不許可されても文句は言われへん。もしかしたら今の状態を内心ではごっつ怒ってるんかもしれへんで」 「そ、そんなことない……と、思うけど」 「まあ12歳でみんなのアイドルというキャラクター性が売りのひとつでもあるわけだからな。いまさら『認めます』だの『やめてください』だのは言えないだろう」 「大手ゆえに扱う内容は慎重に選ばなあかん。ちゆ自体は悪ないのに、図らずとも結果として相手側に迷惑をかける場合があるからな。これ以上は負担かけられへん」 「有名なサイトさんって大変なんだね…」 「そ、ピラミッドは登りつめるほどに足場が狭なるねんで」 「そもそもこの企画、出場VNIに許可というか、参加申請はするのか?」 「それも考えどころやな。参加登録制やと出場枠が埋まらんで話にならん。許可制やとつまらんことになる」 「じゃあ勝手にやっちゃうしかないんだね。すごく2ちゃん的な企画になりそう…」 「一番やったらあかんのは、葉鍵最萌みたいに2ちゃん内で投票させることやな。これをすると誹謗中傷に歯止めがきかんようになって、一番の心配事、繊細なVNIサイトがこの企画によって鬱氏→あぼーん(閉鎖)って事態が発生しやすくなってまう」 「最悪の展開だな」 「じゃあ専用サイトを作って投票用CGIで進行するの?」 「それだとコメントすらあまり入らなくなるな。葉鍵最萌に慣れた身として、醍醐味である支援投下がないのはかなりつまらん」 「やっぱりやめた方がいいのかも…」 「でもうちは各VNIにとってひとつのチャンスであるとも思てる。それぞれサイト自体に対する感想・批判なんてもんはほとんどあらへんからな。これを機にHP内容の改善点とかがわかったら真剣にサイト運営してるとことかはごっつ参考になるんとちゃう?」 「確かに一理あるかもしれないが、そううまくいくか?」 「それをどう受け止めるかは、またそれぞれやけどね」 「開催中に閉鎖しちゃうVNIとか考えられるけど。秋子さんと舞さんたちは確実に4月で終わりだよ」 「それはとくに問題ないと思う」 「なぜ…」 「例えばやで、うちと『ちよ74歳』が対戦するとして、あんたらやったらどっちに投票する?」 「やっぱりちよおばあちゃんかな。にはは」 「断然、『ちよ74歳』だ」 「即答されるとさすがにムカつくんやけど……まあ、要はそういうこっちゃ。過去の功績は決して忘れ去られるもんとちゃう」 「ひとつ解決したね♪」 「ちょっと質問だ。実際にやるとして、この企画を開催する意義は?」 「意義…?」 「そりゃVNIブーム再び、あの繁栄をもう一度ってとこちゃうか?」 「再興を目指すってことは、やっぱり今の状態は停滞してるってことだな?」 「そういうことなんやろなぁ」 「なら考えてみてくれ。どうしてVNI界は衰退していったんだ?」 「うーんと……みんなが飽きちゃったから」 「蔓延するネタ不足」 「それも原因の一端ではあるかもしれない。VNIに限らずそんなサイトは廃れていくだろう」 「基本的なことだもんね」 「だがしかし、一番の問題は、VNIだからといって内容を伴わないサイトがどんどんとアクセスを上げていき、それに便乗していろんなVNIが乱立した最初のVNIバブルそのものが原因なんじゃないか?」 「……つまり、バブルが弾けた今の状態はなるべくしてなった自然現象で、淘汰されるのは当然であると?」 「そこまでは言ってないが、まあそんなところだ」 「ほな例の出場枠、もし足らんかったら適当にあれ以外のサイトで埋めとこか」 「え、どうしてかな?」 「衰退しとる印象を最も与えとるんは開店休業中…、いや、こんなところを言い繕ってもしゃあないな。言うなれば閉鎖状態で何ヶ月も更新されてへんサイトが多すぎるからやろ。見せしめに放置はあぼーんってことで晒し上げにでもしたろかと」 「わざわざそんなことする必要はないだろ…」 「そもそもうちは、VNI業界低迷ってのがいまいち実感沸かん」 「実は俺も…」 「わ、わたしも……」 「VNIバブルの頃をよう知らんし、方便ではじめた『晴子28歳』ということも相俟って、うちがVNI自体にあんまり執着ないからかもしれん。そやけど、あんたらちょっと不景気不景気て気にしすぎちゃうか?」 「おまえらは本当に…」 「VNI業界に憂いを抱いているのかと問い詰めたい。にはは」 「あんたらただVNI不況て言いたいだけちゃうんかと。それをエサに騒ぎたいだけちゃうんかと」 「祭りはあんたも望むところなんだろ。とりあえず今までのをまとめて少しでも企画遂行に助力してみるか」 「えと…まず………って、あれ? 今まで検討してきたこと、ひとつも答えらしきものは出てないよっ」 「とりあえず、VNI最萌は諸刃の剣ってことで」 「が、がお…」 「こうなるだろうと思ってたよ…」 |
平成14年3月15日 | 袖尾家事情(4)VNI共同企画黎明篇 | |||||||||||||||
アイコン借用『星屑の欠片』より 「突然やけど、今日はみんなに悲しいお知らせがある…」 「わ、どうしちゃったのかな…」 「『ONE2』が発売日延期にでもなったか」 「それやと激戦の4/26に別のもん買えるから逆に嬉しなるやろっ。ちゅうか、そのネタ引っ張りすぎ!」 「わかった、わかった。今日はもうさっさと本題に入っちまおうぜ」 「対話形式はほんとにスペース取っちゃうもんねー」 「つい先日、ちゅうか昨日。我が『晴子28歳』共和連合にとあるサイトが宣戦布告してきよった」 「わわっ、一大事だね」 「どこの暇人だよ、そいつは…」 「開国は向こうのが古い。ていうか圧倒的に歴史が違う。正直な話、この戦いは全てにおいて我が軍が不利!」 「ど、どうすればいいんだろう…。負けちゃったらわたしが人質にとられたりするのかな…」 「それは大丈夫やと…」 「お母さんがいつもしてるエッチなゲームみたいに、こんなことやあんなことさせられるのかな…」 「思うねんけど…」 「うわああぁぁぁぁん…! 縄とかムチとか蝋燭とか媚薬とか張り型とか木馬さんとか怖いよぅーーーーーっっっっ!!!」 すぱーんっ。 「きゃんきゃん喚くな、やかましいっ。大丈夫やって言うとるやろ!」 「が、がお…」 「で、相手は誰なんだ? 観鈴が大丈夫ならロリコンオヤジとかじゃなさそうだな」 「い、いや…向こうが勝利条件として観鈴を奴隷として求めるんやったら、それはそれでごっつ萌えるんやけど…」 「???」 「今回の相手は17歳の女の子。2001年12月23日に開設された青髪の天使『バーチャル幼なじみアイドル・名雪17歳』やっ!」 「……え………と…」 「…頭痛が……」 「こーーらーーーーっっ、あんたらっ! 今から戦争ぶちかまそういう時に、なにをだらけとるんやっ。しゃきっとせんかいぃ!!」 「もう帰ってもいいか?」 「あ…そういえばわたし、洗濯物の途中だったんだ」 「こ、こらっ、なにを白々しい。ちょっと待たんかい!」 「ったく……。いったいどんな経緯があればそうなるんだよ」 「なにをどうやったら名雪さんと喧嘩になっちゃうの?」 「あんたら、よう訊いてくれた。もうこれ、ハンカチ無しでは語り尽くせん、お涙頂戴な話やねん」 「はいはい。無駄な脚色はいいから早く本題に入ろうね」 「訊くだけ無駄だとは思うが…先に進まないからさっさと話してくれ」 「そう、あれはまだ雪のちらつく寒い日のことやった…」 「だから昨日の話なんだろうが…」 「長きにわたった鎖国状態を解き、開明へと乗り出すためうちは近隣諸国漫遊の旅に出かけた…」 「要するに、他のお仲間葉鍵VNIさんたちのところへ挨拶回りしてきたんだね」 「はぐれ人魚さん純情派のこんなうちでも、みんなは温かく受け入れてくれた…。人のやさしさっちゅうもんが身に染みた瞬間やったね」 「大げさな…」 「そしたらあれやねん。最悪の事態やねん。涙がこぼれんよう上向きながら歩いてるところを、いきなり地獄の底まで突き落とされたねん」 「その犯人が名雪さんだってこと…?」 「その通り。普段はかわいい顔してるくせに…あの女、こっちが下手に出とったら遂に本性現しよった」 「信じられないなぁ…」 「その気持ち、わからんでもない。あんなのほほんぎゃるがいったいなぜ!?って感じやろう。だがしかし、これは隠し様のない事実。うちにぬかりはない。こんなネット上で告発するからにはちゃんと証拠も押さえてるんや。これ見てみぃ。この動かぬ証拠の断片を!」
「…??」 「これのどこに戦争を起こすような要因があるんだ……?」 「こんのアンポン娘がぁぁ……よりにもよってわざわざボールドタグまであてて晴子おばさまやとぉ……?」 「そうだ、ラーメンセットを食いに逝こう」 「あ、宿題残ってたんだった」 「待て待て待て待てぇぇぇぇい!」 「ていうか、あんた帰れ」 「うん、逝ってよし」 「なんでやねん!? あんたらまでうちに牙剥こうとするんか? こんな『晴子おばさま』なんて呼び方は明らかに宣戦布告の通達やないかっ」 「観鈴、たまにはトランプでもやるか」 「わ、往人さんから誘ってくれるなんて珍しいね。うん、やろうやろう」 「ちょ、ちょっと待ってぇやっ。うちを置いていかんといてぇや…! うちをひとりにせんといてぇやぁ……!」 「こらーーーーっっ!! 感動の名シーンをパロディするんじゃない!」 「メッ」 「すんません…」 「というかだな、ぶっちゃけた話、これまでのは全部つかみなんだろ?」 「ギクッ」 「タイトルに『VNI共同企画黎明篇』ってちゃんと書いてあるよ。わけわからないけど、早く本題に入ろうよ」 「結局、いっつもみたいに前フリごっつ長なってもうたな……」 「いい加減、成長してほしいぞ…」 「ちゅうわけでやなぁ、どうもVNI最萌は立ち消えしてもうたらしい」 「ある程度予測はついてたが」 「そんでもう一方の企画についてはさゆまいうぐぅのとこを中心に協議されとるみたいや」 「お母さんは会議に参加しないの?」 「今んとこうちに役目はなさそうやしな。またこの前みたいに袖尾家で検討してみよ」 「絶対建設的な話にはならねぇ…」 「もう結果が目に見えちゃうね」 「ふふん、ところがどっこい、今日のうちは一味もシマアジも違う」 「その中途半端にダジャレ挟むの、いい加減やめないか?」 「同人製作とかカードゲームとかの案が出てるけど、その傍らであのいちごパンツ娘がなかなかええ感じの提案をしとった」 「名雪さんの書き込みだね。いちごパンツかどうかは知らないけど…」
「まあ問題がないわけでもないが、地盤さえ固まればお手軽で簡単な企画だな」 「VNIもいろんなジャンルがあるけど、とりあえずほとんどで共通してるとこはなんや?」 「ニュースにしても日記にしても、テキストサイトってところは同じになるね」 「9割方のVNIがなにかしらのテキストサイトであることは確かやねん。フォーマットさえ固まればあとはそれぞれが少しの文章考えるだけやから、日常サイト運営のちょっとした延長みたいな感じでやりやすなるやろ」 「そのフォーマットが協議のしどころになるが」 「そこでうちは考えた。文章を書く上で抵抗が少ないものとはなんなのか。気軽にテキストを上げれるものとはなんなのか」 「……掲示板?」 「そう、その通り! 例えばごっつ忙しい有名人でHP更新する暇なくても、自分の掲示板を日記代わりにネット交流続けてる人とかおるやろ」 「そういえば結構いるかもな…」 「有名人のテキストやから、ただのBBSカキコでもそれは価値のあるもんになるんや」 「つまり一般客はROMのみのVNI専用掲示板を作ると?」 「それだと徐々に書き込みが少なくなって、すぐ廃れていっちゃうと思うな…」 「うんうん。レスのつかん投稿ほどさみしいもんはないからな」 「なら、だめじゃないか」 「書き込みを強制するのも筋違いな話。そやけど強制せんかったら書き込み自体なくなっていく恐れがある。だからこの辺のサジ加減を曖昧にしたもの、強制じゃないねんけど強制っぽいもの。そういうんが一番望ましいな」 「そんなファジーなシステムあるか?」 「うち的には答えが見つかった」 「お?」 「なにかな、なにかな?」 「…それ即ち……ズバリ、『バーチャルネットアイドル交換日記』のコーナー〜。いぇーーーい♪」 「……うーん…」 「そんな恥ずかしい企画、誰が乗ってくれるんだよ…」 「まあまあ、少しだけ黙って見とき。言葉だけでは想像つきにくいやろうから、ちょっとサンプル的なもんを作ってみたんや」 「ほう…」 「どれどれ…?」 「合言葉は『三郎アクセス』。下のリンクを三郎アクセスって言いながらクリックするんやで」 「三郎さんって誰…」 「わけわかんねぇ……」 三郎アクセス 「い、いったいなんなんだ、これは…」 「千鶴さん、悪いけどまたネタにさせてもろたで」 「ち、千鶴さんはいいとしても(いいのかな?)、どうしてちゆさんまでいるの!?」 「まああくまでも理想ってことで。ちゆレベルのサイトがコメンテーターに回ったら夢のような企画になるやろ?」 「他は全部葉鍵系で思いっきり浮いてるじゃないか…」 「あ、よくみると真祖の姫君さんもいた…」 「それは個人的な趣味。実はうち、アルク萌えやねん」 「んなことはどうでもいい…」 「何回も言うけど、これはあくまでサンプルにしかすぎんから、うちが最低限キャラ掴んでるとこで決めゼリフが使いやすいとこを勝手に選ばせてもろた」 「でもやっぱりキャラトレース下手だね…」 「これでもいっぱいいっぱいなんや! ほんまは葉鍵以外の大手VNIをサンプルコメンテーターにしたかったんやけど、うちよう知らんし、ぱっと見だけじゃキャラ掴めんかった」 「つまりこのシステムは、各VNIが持ち回りでメインとなる日記を上げて、それに固定のコメンテーターがつくってことなのか?」 「そういうこと。日記の定期更新日はどうでもええわ。さすがに毎日は無理やろうから、偶数日でも3日に一回でも週1でも」 「コメンテーターは誰でもOKってわけじゃないんだな?」 「そやな。そこが一番大事なとこやから、ある程度有名なサイト、葉鍵で言えば秋子さん・さゆまいうぐぅクラスやね」 「テキスト量は少ないかもしれないけど、コメンテーターさんが一番大変になるじゃないかな?」 「メイン日記と同じようにそっちも持ち回り制で。別に一行でもかまへんねん。それだけでも連帯感みたいなもんが沸いてくるやろ」 「ページ構成がちょっと物足りないな。せめてカウンタと過去ログぐらいはほしいところだ」 「ほいほい。そっちバージョンも既に準備済み。どや、今日のうちって冴えまくりやろ?」 「あるなら最初からそっちを出してくれ」 「一応、中身も変えとるねん。このままやとまた千鶴さんから『いじめないでください』って脅されそうやからな。今度はうちがネタになってみた」 「わ、そういえばお母さんって日記は初めてじゃない? どんなのかな、わくわく…」 「また三郎なのか…?」 「そ、三郎アクセス」 三郎アクセス2 「どない? 感想は」 「ふーん……」 「( ´_ゝ`)フーン……」 「ふぉ 《゚д゚》フォルァ!! 文句あるんやったらはっきり言えや!」 「とりあえず、内容は日記じゃなくてもいいんだね」 「ネタになればなんでもええんとちゃう?」 「これは葉鍵系に多いことだが、画像の著作権表示、ちゃんとしといた方がよくないか?」 「千鶴さんの大きいバージョンは微妙だもんね…」 「そうくると思ってた。心配せんでもちゃーんと用意してある」 「三発目があるんだな…」 「今度晒されるんはうちに喧嘩売ってきたアンポン娘やで。今度から事あるごとネタにしまくったる…」 「粘着だなぁ…」 三郎アクセス3 「おいっ! アスキーアートまでありなのかよ!」 「なんでもOKって言うたやん」 「あ、VNIリングまでついてるね」 「まあそれは飾りみたいなもんやな。仮に実施されたとして、この企画に参加する全部のサイトがリング強制加入ってことにはしたない」 「わたしリンクをクリックしちゃった…。ひどいよ、お母さん……」 「以上、『晴子28歳』からの提案『VNI交換日記』企画でした」 「この提案はこの先どうなるんだ?」 「さあ、知らん」 「が、がお…」 「協議BBSでネタになるんやったらありがたいこっちゃ。歯牙にもかけられんで放置されるんもそれはそれでよし。うち的には更新ネタになったからそれで十分」 「やるにしても問題は山積みだからな」 「ところで三郎さんてほんとに誰なの?」 「三郎を知らんとは、最近の若いもんはこれやから……。三郎アクセスは『SHOT BY SHOT』ていう爆笑テキストサイトのネタや。ここのログ、2001年5月20日を読んでな」 「またパクリだったのかよ…」 「VNI交換日記、まずは葉鍵のみんなで実験してみるのがいいかもね」 「そうだな。それで細部をつめていけばいいかもしれない」 「えー、そんなん嫌や。葉鍵だけやと10日に1回はメインのお鉢が回ってくるやないか」 「この女は……」 「フォーマットの提案だけで、あとはなんにも決めてないんだね……」 「とりあえず、ひとつだけ決定したことがる」 「なんか決まってたかな?」 「『名雪17歳』は攻撃対象」 「そっちかよっ!!」 「うちも昔は喰らいついたら離さん、スッポンポン対々和の晴子と言われとったくらいや。少々のことでは諦めへん」 「が、がお…」 「ちゅうことで、居候、例のアレよろしく」 「しょうがないな…」 「??」 「…ロックオン」 「えと……ということで、名雪さん。お母さんたちはほっといてこれからも仲良くしましょうね。に、にはは…」 |
平成14年3月20日 | 血祭りの歌 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
みなさん、こんばんは。 初回限定道頓堀パッケージの赤き彗星こと袖尾晴子です。 今日の人魚ノートはちょっと毒が入ります。 通常の3倍は痛いかもしれへん。 『ほかん庫』では「ネットウォッチ系」のカテゴライズもなされとる『晴子28歳』。 その分類にようやく報いられるようなネタが入った。 ”ネットウォッチ”なんちゅうもんが最終的にいきつくところは、結局「イタイ人を晒す」という毒のこもった行為になるわけで、うちとしても本意やないねんけど(その疑わしそうな目はなんや?)事件の渦中、ちゅうか思いっきり当事者になってもうたから看過することはできへん。 人が持つ悪意、心の表と裏、そういうもんが苦手な素人は読まへんことをお薦めする。 ここのお客さんやったらもう知ってるやろう。 最近うちはVNI共同企画でちょっと忙しい。 寝る間も惜しんで会議、会議の繰り返し。 めっちゃがんばってるつもりやねんけど、ここにきて企画進行が難航状態に入ってしもた。 今までの経緯をうちなりにちょっとまとめとこか。 ◆3月8日〜 ある日、突然、ほかん庫をはじめとするいくつかのVNIサイトに以下のような書き込みがマルチポストされる。
後になって判明することだが、どうやらネットウォッチ@2ch掲示板のVNI総合ヲチスレが発端らしい。 VNI最萌トーナメントを開催しようとの声が上がり、これに呼応して『ゆうら熟練度41』が出場リストを作り上げるも様々な問題が浮き彫りになり、結局この案は放棄される。 ◆3月10日〜 上のマルチポスト、ふざけた文章にほとんどのVNIは黙殺風味だったが、一日平均3000HITの『舞とさゆりんとうぐぅ』が少し興味を示し、せっかくだからということでこの投稿とは別に、独自で企画の募集をはじめる。 ◆3月14日〜 大小含めそれなりに数も集まり、ほかん庫板で協議していた『デジー5歳』その他もここに合流。 カードゲーム、VNI博、同人CD作成などが検討される。 準備HPも開設され、企画は徐々に姿を見せはじめた。 ◆3月15日〜 正式参加はしてないが、更新ネタとして『晴子28歳』(ココ)が『VNI交換日記』を提案。 本部会議でも好評を得たようで、提案者(うち)が緊急召集。 以降は交換日記案を主軸に企画が進められる(まさか本採用されるとは思わんかった…)。 ◆3月15日(夜)〜16日(朝) ここまでくるとかなりのVNIが参加を表明。 会議チャットでは15人以上ものVNIが集まる(この時点で既にVNI祭りだという意見も多い)。 まとめ役、企画進行として『舞とさゆりんとうぐぅ』が皆を引っ張り、様々な項目が決定されていく。 企画成功にかなりの希望が見えてきた。 会議終了時に今後の広報・宣伝活動についてMLで討議。 「時期尚早」との意見が大半を占め、現時点では行わないことで一致した。 ◆3月16日(昼)〜 事態が急変。 以前とはくらべものにならない、極めて大量のマルチポストが大小問わず広範囲に投稿される。
投稿者名は「VNI祭り開催委員会(または実行委員会)」。 紛らわしい名前の匿名投稿である。 事情を知るものにとっては一目瞭然だが、初見の人なら間違いなく企画本部からの意思だと誤解してしまうだろう。 この大量マルチポストによる影響は極めて大きかった。 この上から見下した粗雑な文章は、荒らしとしてあらゆる者を不快にさせた。 それとは気づかない、今まで以上に様々なVNIがかなりの数で参加に乗り出した。 一方では企画本部が弾劾を受け、その一方では大量流入によって会議室が麻痺する。 VNI共同企画が受けたダメージは深刻なものだった。 そして現在、今もなお各地で余波を残す。 ……ちゅうわけで、うちらはボロボロになるまで叩きのめされた。 今まで積み上げてきたものを横からぶち壊されたんや。 みんなもうキレまくり。 もちろんうちかて腹わた煮えくり返っとる。 マルチポスト厨房許すまじ。 3月19日、「マジ頃す!」ってな勢いで、中でもかなりの被害を受けた『ゆき14歳』をはじめとするいくつかのVNIが協力して犯人の追跡に乗り出した。 で、あっさりと割り出しに成功…したそうです(うちはこんときまだおらんかった)。 大体予測はついてたんやけど、やはり内部関係者による犯行。 史上稀に見る真性厨房は、なんと、企画にもかなり早い時点で参加してた『バーチャルネットアイドル・風歌15歳』さんでした…。 報告を受けた少数のVNIはみんなもうイケイケ状態(もちろんうちも)。 晒し上げの方法を考えるだけでも黒い笑いがとまらん。 誰々がニヤけてたんかっちゅうんはアイドルというイメージを損ねる恐れがあるため、なるべく名前は伏せさしてもらいます。 1.企画変更。同一のテーマを各サイトで同時に文章書くっちゅう名目でみんな一斉に風歌(変換めんどいから以後、風化と表記)晒し上げテキストをUP。 2.そのまま会議室でROMのヲチスレ住人を交えて公開処刑。 3.企画続行。風化たんの厨房ぶりについてみんなで交換日記。 あとはオプションで風化たんプロジェクトX風ムービー作成などいろいろと案は上がったんやけど、やっぱ多方面で迷惑かけとるからさっさと片付けようってことで2番に決定。 某大手からは「ネタはあるが料理に困る」の一言も飛び出して、激しく頷かせてもらいました。 まあみんな言いたいことはたくさんあるんやけど、その怒りをまんまぶつけると会議室がてんやわんやになってまう。 そこでまず、ネットアイドルとしてイメージダウンの心配が一番少ないと思われるうちこと袖尾晴子(28歳)が先陣切らせてもらうことにしました。 VNIフェスタことVNI祭り。 プレ・イベントとしてVNI血祭りの開催です。 以下、衝撃の実況風味。 前もってヲチスレの状況を確認。
大きなお世話や。 もうすぐぶちかましたるからちょっと待っとき。 今日は人少ないみたいやなぁ。 せっかくの祭りやのに。 時間がきた。いよいよやで。 打ち合わせ通り、最初は佐祐理さんに問題提議。
まあ今から別の意味でアヒャヒャになってもらうねんけど。 本番突入、血祭り序曲開始
傍から見ればそうでもないんやろうけど、ゴメン、ちょっと笑ってしもうた。 え〜と、ヲチスレはどないなっとる…。
節ってなんや? 節って。 やっぱうちのイメージってコブシがきいてるっぽいんかなぁ…。 ちなみに847のID「v2W77zFt」さんは風化たんの疑いがあります。
マルチポスト犯=悪という図式を徹底的に定義づけます。
偉そうなこと言うてごめんなさい。 …まあ、そこはそれ、代弁するってやつやん。
「怒るでしかしっ!」っちゅうやつやな。 こうやって見ると、やっぱうちって演歌っぽいんかもなぁ…。 ここで恒例のヲチスレチェック。
ID「v2W77zFt」さんは風化たんの疑いがあります。
わざとらしすぎて、ちょっと自己嫌悪してもうたり。 ちなみに佐祐理たん、これでもかなり抑えてます。
ヲチスレの反応は?
ちなみにID「v2W77zFt」さんは(以下略
+ 激しく好反応 +
とりあえず、リベンジ案にうんと頷け。
「手動」やなくて「主導」の間違いやな。 とりあえず予定通り。 あとはゆきにゃんに繋げるだけ。 だがしかし、ここでとんでもないハプニングが!!??
+ 激しく計算外 + ぶっちゃけ、対応に困りました…。
ここで再びヲチスレチェック。
ああ、もうっ。 なんてあんたらはおいしい反応をしてくれるんや! ヲチスレ住人、愛してるで〜♪ しつこいようですがID「v2W77zFt」さんは風化たんの疑いがあります。 ポットたん、ほんまにすまん。 でもうち、あんたみたいに途方もなくええ人(物?)まで騙す奴やから余計に許せへんねん。堪忍やで。 そやけど、もうそろそろ限界やなぁ。収拾つかんようになってきた。 よーし、ほんならここで一発…。 ボスケテ〜、ゆきえも〜〜ん。
とりあえずうちは前線から退きます 「(汗汗」を読みつつ、裏で大爆笑。
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!
ポットたんの対応がうちとゆきにゃんでだいぶ違うのは気のせいやろうか?
わざとらしすぎて、ちょっと自己嫌悪してもうたりPart2。 ゆきにゃんが投下した爆弾はこちらをご参照ください(2種類の串でIPが同一)。
コロンとセミコロン、右手が震えでもしとるんか?
まあここまで醜悪な寸劇、そうそう見れるもんとちゃうしな。 どれ、ヲチスレの方はどないや?
なんや、ひとりだけか。つまらん。 例のID「v2W77zFt」さんは書き込む余裕なんかあらへんやろからな。
あんたはどんなときでも人のせいにするねんな。 これだけの証拠つきつけられてまだ無駄な足掻きをするつもりか? 以下、お耳汚しですが風化たんの弁解釈明をご清聴ください。
一回目にUPした謝罪文も非常に短いもので、それはさらにうちらを殺気立たせることになる。 それでは次に、姫君たちの怒りをしかとその目で見届けください。
それにしても最近の若い娘は怒らすとおっかないんやな、いやはや…。
とくに某おこめさんは…。
とりあえずキリがないんでこの辺にしとこ。 まあ風化たんの行いがどれだけの衝撃をもたらしたか、ようわかってもらえたかと思う。 とりあえず現在は早急に正式な謝罪文をあげさせることに全力を尽くしとる。 今回の件で迷惑がかかったみなさん、本当に申し訳ございませんでした。 ところでこの風化たん、人に濡れ衣着せることにかけては天下一品やねんけど、実は前もってヲチスレのほうで容疑がかけられたりしとった。
評価うんぬんはどうでもええねんけど、とりあえずうちまで疑われてたりしてます。 ID「HFCdf7VJ」=風化でファイナルアンサー? なんでそんな病的なまで葉鍵に固執するんや…。 あんたはエロゲ板の原理主義者か←失言 そして今日、血祭り後のヲチスレ。
その可能性は十分すぎるほどあります。 裕子たんも降臨? 唖然? はいっ、みなさんの予想通り〜。 ちゆ板における問題の書き込みは以下のようなもの。
まさかあんた、リンク消された5サイトに責任感じてこんなことしたって言わへんやろな? もしもそんな恥知らずなことぬかしよったら、いくらうちでも承知せえへんで。
あぁ……ポットたん、泣かんとって……。 あんたが責任感じることなんかないんや。 ていうか、ヲチ対象がスレに進出したらあかん。 ん? トリップつきか…。そうか、それならよし!って…そんな問題とちゃうか……。 とりあえずこんなもんかな。 史上有数の真性厨房、風化たんの活躍はわかってもらえた? 探したらまだいくらでもボロが出てきそうなんやけど、今回のところはこのへんにしとく。 なんかの小説で「人間の集団が結束するには敵が必要」と書いてあったんやけど、これはまさしく至言やね。匿名希望年齢不詳さんが最初にかかげた「横のつながり」。うちらは風化たんという共通の敵を得てめちゃくちゃ結束力が高まった。『風歌15歳』様、ありがとうとは言わへんけどごくろうさんやった。 ぶっちゃけた話、うち的にはこの一件で元がとれた気もするんやけど、せっかく戦友となれた仲間たちがおるんや。VNIフェスタ、さくらたんが掲げる「こけても泣かない」の精神をモットーにみんなでもうちょっとがんばってみようと思う。 おそらく今まで以上の障害、妨害が立ち塞がるやろうけど、よかったら応援したってください。 最後に。 今回の件にて多大な迷惑をこうむったみなさま、あらためてお詫びを申し上げます。 極一部による暴走は、こちらの管理体制に不備な点があったからです。 様々な誤解、不快感を抱かせてしまい、さらには掲示板を汚すといった悪質な行為、サイト管理人の信頼関係まで損ねてしまいました。 謝ることしかできませんが、それでも、本当に申し訳ございません。 この謝罪文での意思は当『晴子28歳』個人のものですが、今後はこのようなことがないよう、より一層真剣に取り組みます。 月並みな言葉ですが、慎んでお詫び申し上げます。 |
平成14年3月26日 | 袖尾家事情(5)VNIフェスタ反省会前篇 |
アイコン借用『星屑の欠片』より 「URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!」 「わ、わわっ」 「な、なんだ! どうした!?」 「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!」 「と、とりあえず落ちつけっ」 「し、深呼吸してみようっ。うん、それがいい。にはは」 「すー、はー、すー、はー……」 「ちょっとは治まったか…?」 「ふぅ…。気分はまさに緒方理奈って感じやな…」 「一体なにがあったの?」 「VNIフェスタ、中止になってもうた…」 「結局、参加してたんだな、あんた…」 「それで怒っちゃってるの?」 「いや、怒ってるというかなんというか、自分の不甲斐なさが悔しいというか……」 「要するに叫びたい気分なんだな。そういうときは溜め込まずに吐き出した方がいい」 「あ、じゃあ耳ふさいでるから好きなだけどうぞ」 「ありがとさん。ほな遠慮なく……」 「…………」 「響子さああああああああああああああああああああんんっ!!!! 好きじゃあああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっっ!!!!!!」 「Σ( ̄□ ̄;)!!」 「めぞん魂は不滅なりっ。一刻館よ、永遠に!!」 「( ゚д゚)ポカーン」 「叫ぶときはこれが一番やね。響子さんのじぇらしぃ(;´Д`)ハァハァ 」 「まあ、それで気が晴れたなら別にかまわんが…」 「とにかく、フェスタはもう中止になっちゃったんだね」 「そういうこっちゃな……」 「結局あんたも中心になって動いてたんだな」 「ああ、この一週間はほんまいろいろなことがあった。短い間やったけど、ごっつ凝縮した時間を過ごしたんや」 「中止告知文の最後、お母さんが交換日記を引き継ぐの?」 「言い出しっぺというか、元凶みたいなもんやからな。じっくり考えて悪あがきしてみる」 「どうせまた中止するに300帝国マルクってとこか?」 「知名度もないんだから、お母さん主催っていうのは無理があると思う」 「マーメイド上手出し投げ!! マーメイド袖釣り込み腰!!」 そばばばーーーーーーーーんっ!!。 「い、イタイ」 「…っつつ。なんて地味な必殺技なんだ……」 「そ・や・か・ら、同じ過ちを繰り返さんようにフェスタ中止の経緯も含め、ここで反省会開こ言うとるんや!」 「なんで俺たちまで巻き込むんだよ…。ひとりでやってくれ」 「うん。反省だけならサルでも出来る。にはは」 「マーメイド逆とったり、喰らってみるか?」 「わ…ダメっ。激モンキーだなんて言ってないよっ。すごく日光っぽい」 「サルっぽいじゃないか…思いっきり…」 「……………」 反省点その1・ノリで進めず慎重に 「これはどういうことかな?」 「祭りなんだからある程度のテンションは必要だと思うが」 「それはまあ実際に企画がスタートしてからの話やな。ぶっちゃけ今回のフェスタ、始まる前から崩壊してしもた」 「……………」 「これはうちも思いっきり当てはまるんやけど、最初の時点でウォッチャーの介入を認めてた。公式の準備HPからヲチスレのリンクを堂々と貼ってたし、『晴子28歳』もそうやった。最初に話し合いしてたんがそこやから、一緒にがんばろうっていう気持ちの表れやってんけど、これが大間違いやった」 「失敗の責任をウォッチャーに押し付けるってわけか?」 「ちゃうちゃう。別にヲチスレが悪いとは言うてへん。あっこはあんなもんやと思うし」 「じゃあ、どういうことなのかな?」 「これはうちらの勘違いっていうか認識が甘かった。実際運営しとるんは参加VNIたちやねんから、ヲチスレ住人に介入させるんは筋違いやねん。向こうには責任能力とかないんやからね。有効な意見には耳を傾けるべきやけど、運営側から正式にリンクを貼るんは間違っとる」 「その辺がノリで進めるなってことか」 「うちもまだ葉鍵最萌の熱が抜けきってなかったんやろな。ちょっと勘違いしてた。今まで行ったことなくて知らんかったいうのもある」 「葉鍵板とネットウォッチ板は性質が異なるってことかな?」 「つまりはそういうこと。今回の件でようやくヲチ板というものの本質を知ることが出来た」 「具体的には?」 「向こうは葉鍵板と違って生産性や建設的なもんがほとんどない。存在するのは嫉妬、謀略、工作、嘲笑といった悪意あるものばかり。悪い意味で匿名掲示板の特徴が出まくってる」 「ヲチスレ叩き、かっこわるい…」 「だーかーらー、別に叩いてるわけとちゃうって。あくまで事実を述べてるだけや。2ちゃんやねんからそんなものやと思う」 「嘲笑ってのは晒し上げの類だな。これは理解できる。だが嫉妬・謀略・工作っていうのがいまいちわからないぞ」 「前にうちは『VNI総合ヲチスレ住人は、ほとんどがどっかのVNI管理人』ってな予想をしたんやけど、つまりこれが板レベルで当てはまる」 「ヲチ板住人さんたちはほとんどがなんらかのサイト持ちだってことだね」 「別にこれはヲチ板に限ったことやないねんけどな。ただ、その人らの悪意がヲチ板に集中してくるってこと。ぶっちゃけた話、そういうものを隔離する意味も持っとるんやろうし」 「やけに自信があるような口ぶりだな」 「細かいことは言われへんけど、うちをそう確信させる証拠めいたものが結構集まってるねん」 「どうして嫉妬なんかしちゃうんだろ…。みんなで楽しくやれたらそれでいいと思う…」 「まぁ人間やねんから妬み嫉みのひとつやふたつは沸いてくるやろ」 「さっきから嫉妬、嫉妬って言葉だけが先行してよくわからんぞ。実際はどんな感じなんだ?」 「実例出すんもマズイから『晴子28歳』でやってみよか。うちは妬みで叩かれたことないんやけど」 「にはは。お母さんなんか眼中にもないよね♪」 「(このアンポン娘が…) なんやかんや言うてこの『晴子28歳』、大した内容でもないのに最近は確実に一日1000HIT以上ある。嫌味とか自慢とかじゃなくこれはただの事実」 「閲覧して下さってるみなさん、本当にありがとうございます♪」 「一週間後には落ちてるだろうがな」 すぱーんっ。 「で、ネットを巡ってみれば、確実にここよりおもろくて毎日更新してるのに、うち以下のアクセス数なとこがなんぼかあると思う。ふたりとも、想像してみ。あんたらはそんな報われんサイトの管理人や」 「が、がお…。まだまだ精進が足りないかな…。もっとおもしろくなるように、いっぱいがんばろーっと」 「ちきしょうっ。なんで晴子みたいなヘボサイトよりアクセスが少ないんだ! 寝る間も惜しんで毎日更新してるんだぞ。ネタだってあいつよりよっぽど笑えるはずだ。納得できないっ。『晴子28歳』なんかはVNIだからもてはやされてるだけ。宣伝がうまいだけじゃないか! 絶対に俺のサイトの方がおもしろい!!」 「大半は観鈴みたいな考え方するやろうけど、中には居候みたいに過激なやつもおる。実際にそこが『晴子28歳』よりおもろいかどうかは別にしてな。ちなみにここは直接的な宣伝活動、いっこもしたことあらへんよ」 「おもしろさなんて人それぞれだし、運とかもあると思う……」 「過激な厨房、居候くんは怒りが治まりません。さあ、そこであんたはどうする!?」 「ムシャクシャしたときは2ちゃんねるでうさ晴らしだな。そうだ、ネットウォッチ板VNIヲチスレで晴子を叩こう!」 「こうやって一般人のフリして名無しさんで書き込むんだね…」 「ほんまもんの厨房やとそのまま脊髄反射で書き込むんやろな。『VNIだからって調子乗るな。なんかあいつ勘違いしてない? 葉鍵うぜー』などなど、半ばお約束のような実のない叩きレスでいくらかストレスを発散させる」 「……………」 「しかし居候くんはそんなアホより賢かった。今んとこうちには叩く材料がない。書き込んでもただの私怨に見えてまう。さあ、どうする!?」 「晴子を叩くまでは諦めん。あいつがボロ出すまで待つしかないな。毎日監視してやるぞ」 「こ、これがいわゆるネットストーカー? なんだか芸能人のスキャンダルを狙う低俗雑誌記者みたい……」 「実際に今回のフェスタを運営するにあたって、うちらは芸能人にでもなったんか?と思ったりしたことも事実。まあその話は置いとこ。ある日うちがネタとして、VNIバトルロワイヤルが開催されるという設定で『その場合はまず最初にみんなで協力してちゆちゃんを打倒すべきだ!』って書いたとする。さあ、居候くんの行動は?」 「つ、使える! これは使えるぞ! 『あいつバカだよ。調子乗りすぎ。晴子が打倒ちゆとかマジでほざいてる。痛すぎ!』という書き込みをしよう」 「わわっ。それってすごい曲解。ネタにマジレス状態。都合のいいところだけを抜き取って、意図的に事実を捏造してるよっ」 「まあこんな感じ。これはひとつの一例にしか過ぎん。叩こうと思ったらなんぼでもバリエーションが考えられる。専門サイトに圧力かけたりとか。嫉妬、嫌悪からくる謀略、工作っちゅうこっちゃ」 「暗い情熱だな…」 「今挙げたみたいなストーカーは極一部やろうけどね。ほとんどが、叩きたいからヲチ板うろついてる、的なもんやろ」 「じゃあこの近辺に生息するやつらは似たりよったりなんだろ? こんなとこの書き込みが影響力を持つとは思えないが」 「実はそうでもなかったり。VNIスレに限れば風化みたいなやつだけやなしに、かなりの大手もチェックしとったりする。そして実際に書き込んどったり。名無し、実名、両方で」 「弱小はともかく大手は信じられないな」 「所詮はみんな人の子。自分の評価はやっぱり気になるもんや。実際にサイト運営してて感想もらえることなんてあんまりないから、どうしてもそこに求めてまうんやろね。マジで受け取ってるんか暇潰しなんかは人それぞれ。後者の比率が多いことをうちは祈ってる」 「じゃあ、じゃあ、あっちのサイトさんとかこっちのサイトさんとかもみんなチェックしてるの?」 「全部が全部とは言うてへん。あくまでも一部や。こういうところを『晴子ってDQN? 全部のサイトがチェック入れてるわけねーだろ。ほんと痛いな、アイツ』ってな感じで揚げ足とられるんや」 「な、なるほど…」 教訓その1・始めから管理体制をしっかりしておく 「ということで」 「なんだかすごく脱線したような気がする…」 「本文に対する反省点と教訓が著しく合ってないな」 「うちに文章力がないんは今にはじまったことやないし」 「そうやって開き直りながら逃げに入るんだな」 「ギクッ」 反省点その2・血祭り事変 「やっぱこれだよね…」 「あらゆる意味で衝撃的だったな」 「うちの中ではもう終わっとることなんやけど…。実はこれ以上に大変なことが後から起こったし」 「まあその辺の話はおいおい訊くとしてだ。さすがにこの強烈な晒し上げはマズかったんじゃないか?」 「イメージ壊れたって意見がけっこうあるよ…」 「あれから一週間経って、下の『血祭りの歌』レポートをあらためて読み直してみると、やっぱちょっと不備があったな」 「レポートの不備なんていう問題か? 行為そのものがNGなんじゃないか?」 「血祭り行為に対してうちは後悔なんかしとらへんで。今はなにをしゃべっても言い訳に聞こえるやろうから、なんも言わへんけど。そうする理由があったことは確かや」 「理由って?」 「だからそれはもう言わへんのやって…」 「いくら理由があったとしてもあれはやりすぎじゃないか? 正義の鉄槌でも振るったつもりか?」 「"正義"なんて言葉ほど、この世で都合のええもんはないと思ってる。その辺は意識して"正義"という言葉を使わんように気をつけた」 「じゃあ"正しいことをした"とは思ってないんだな?」 「別に狂信者みたいに思考を停止して暴走したわけとちゃう。少なくともいろいろと考えた対処法の中で、事態の早急な好転へ一番の近道やと思ってやったことの結果や」 「それで結局は企画が中止してるんだから世話ないな」 「ぐっ…。あんた、痛いとこ突いてくるなぁ……」 「事実だからな」 「ま、まあまあ。お母さんが交換日記を引き継いだことで、まだ灯が消えたわけじゃないんだから…。にはは…」 「この件に対する反省点。血祭りレポートに不備があった」 「その不備とは?」 「事情を知らん一般の人が読んだ場合、やっぱりどこかで明らかに不快感を促してしまう。うちとしてはひとつの読み物として笑えるレベルに仕上げたつもりやったけど、ちょっと力不足やった」 「……………」 「当事者である自分の気持ちから離れられんかった。マルチポスト犯に対する憎悪のレベルが一般的な認識と一緒やって勘違いしとった」 「…………?」 「…つまり、風化の悪事による影響をサラっと流しすぎてもうてん。もっと同意を得られるような書き方にするべきやった。読む人が風化をあまり憎めず、うちらに感情移入できんで置いてけぼりにしてしもうたな。うちらが最終的な加害者と誤認させるようなレポートやった」 「なんじゃそりゃあああああああああっっ!!」 「また波紋を呼びそう……」 「ええも〜〜ん。晴子ちん、アイドルのイメージとか関係ないも〜〜ん」 「実際、嫌々ながら血祭りに参加した人だっているんだ! その人たちに影響があったらどうする! いや、既にそれは出てるだろっ」 「それは確かにマズイな……」 「お母さんが特殊すぎるんだよっ」 「ちゅうことで、この件に対して叩きたくて叩きたくてしょうがないみなさん。首謀者は晴子ちんで〜す。誹謗・中傷はいさぎよく放置…いや、受け止めさせてもらうんで、他のVNIには手を出さないでくださ〜〜い♪」 「なんだか楽しそう…」 教訓その2・いつでも周囲への気配りは忘れずに 「いまさらそんな基本的なことを言われても…」 「なんかアホらしくなってきたぞ…」 「初心、忘れるべからずってことやな」 |
平成14年3月28日 | 袖尾家事情(5.1)VNIフェスタ反省会後篇 |
反省点その3・任せっきりにしない 「これはさっきの教訓、周囲への気配りってのにも繋がる」 「お母さんガサツなとこ多いから、いっつも手が行き届いてないよね」 「企画の募集元ってこともあるねんけど、成り行きでなんとなく決まってしもたリーダーの佐祐理さんに全てを任せっきりにしてた」 「図らずとも大規模な企画になったんだから、リーダーの責務は大変なものになるな」 「常時15人以上が集まって発言が一瞬で流れていく会議チャットのまとめ役。その中で次々と出されていく案件の調整。メンバーの盛り上げ。企画の進行などなど…」 「…………」 「ヲチスレではウォッチャーが煽り、会議が沸騰して冷静ではおれん状態でも黙殺せなあかん。正式リンクしとるからには有効な意見が出たとき取り入れなあかんから、見ないという選択はできへん」 「うわぁ……」 「外部だけでなく内部にも不満分子がおる。人が集まるねんからこれは当然の話やけどね。それらをなだめすかし、少しでも企画が進むようにと身を削らなあかん」 「神経がすり減っていく音が聞こえそうだな…」 「なによりも企画の成功に対するプレッシャーが人十倍はあったやろう。これはもうとてもやないけどひとりで背負いきれるレベルとちゃうかった」 「途中まではうまくいってたんだよね?」 「そう。アレが起こるまでは結構、順調にいってたんや。それでうちらもちょっと舞い上がってたんかもしれん。リーダーにかかっとる過大な重圧に気づかんと過ごしてた」 「そしてマルチポスト……か…」 「メンバーの管理が限界まで来とるところに、今まで以上押し迫ってくる参加者。それらの対応」 「まだ準備ができてなかったんだね…」 「規模拡大というよりは肥大化ってやつだな」 「それ以上に、マルチポストという反社会的な行為に対する様々な批判の集中。ぶっちゃけた話、こりゃもうあかんわとも思った」 「その反動で血祭り事件か?」 「反動って言い方はちょっと引っかかるけど、事態の収拾に荒治療が必要と思ったことは確か」 「外科手術って感じかな…」 「某長編小説の引用になるけど、次の日、その副作用が顕著に表れた」 「ここからの事情はあんまり知られてないことだよね」 「風化に続く参加メンバーの暴走。それまで張り詰めとった糸が切れてもうたんやろう。ぶっちゃけた話、リーダーの佐祐理さんがぶち切れた」 「……………」 「そのあまりの恐ろしさに参加メンバー、ウォッチャー共々震え上がってしまう。もうほんまにあの人だけは怒らせたらあかん。うちもめちゃくちゃ怖かったで…」 「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」 「で、この件によって佐祐理さんに批判が集中してしまいがちなんやけど、これだけははっきり言うとく。それは全くもって筋違い。悪いんは、今まで任せっきりでほったらかしにしてた参加メンバーの責任。こうなるまで、佐祐理さんの重責っちゅうもんを気づきもせんかったうちらが悪い」 「リーダーさんってほんとに大変なんだね…」 「佐祐理たんへの負担は目に見えるぐらい重かったから、ここはリーダーを降りて休んでもらうことにした。ついでに主要人事も白紙。公的には企画一時凍結ってな発表を」 教訓その3・リーダーは凄く大変。みんなで出来る限りのサポートを 「これも凄く基本的なことだと思うが…」 「完全に言い訳やねんけど、毎日なにかしらの事件が起こってて、みんなテンパってた」 「笑えないね…」 反省点その4・情報不足によるメンバーの不安 「凍結って発表があったわけだが、この時点じゃまだ完全に中止するって結論には至ってなかったんだろ?」 「とりあえず交換日記のフォーマットCGIさえ完成すればなんとかなると思ってたからね」 「本来なら、そのひな形が出来あがってからの参加募集だよね」 「これまでの会議はフォーマットを完成させるのが主題であって、広く一般公募するんはもっと後の話やった。マルチポストがそれをぶち壊してくれたわけやけど」 「泣くに泣けない状況……」 「というわけで、会議メンバーを少数に絞って、邪魔が入らんよう裏の本会議室が設置された。こうでもせんとなんにも進まへんからね」 「事後処理はほったらかしか?」 「いや、むしろそっちの方がメインやった。機能的な処理を施すため、マルチポスト謝罪担当、CGI担当、企画進行担当などなど、少数に絞られた主要メンバーの中で分担してやっとった」 「今まで使ってた会議室は開放されたままだよね? これはどうして?」 「別に裏でやってるっちゅうことを擬装してたんとちゃうで。VNI以外の一般人も入れるし、普段はサイト上でしか見れへんVNIのいろいろな側面(いい意味でも悪い意味でも)が垣間見れるってことで、このチャット自体は好評やってん。閉鎖するなって要望も多かったしね」 「VNI触れ合いチャットだね。にはは」 「ただ、当然の如く企画について話し合いとかせえへんから、必然的に雑談オンリーとなってまう。平常時やったらそれでもかまへんのやろうけど、今一番注目を集めてるんは企画の動向やからな。またヲチスレで『あいつらやる気あんのか?』とかいう野次が飛んで、信じられんことやけど、それに乗り始めた参加VNIが発生する」 「マジかよ……何考えてんだ…」 「企画を少しでも進展させるため、第三者の介入を防ぐ必要性から裏で会議してるのに、そのことをウォッチャーに媚まで売っていっしょに非難する始末。うちはそいつの心理が全く理解できんかった」 「裏切って潰しにかかってきてるよね…」 「でも、よう考えたらやっぱうちらが悪かった」 「な、なんで…?」 「相次ぐ事件にみんな神経尖らせてる。本部への不信感もあるやろう。のけ者にされたっちゅう思いもあったんかもしれへん。その辺は参加者としての忍耐を希望したいところやったけど…」 「むずかしいところだな」 「情報公開のシステムも不完全すぎた。マルチポストの事後処理で余裕がなかったいうのもあるんやけど、社外秘・社内秘っちゅう区分けの情報がうちらにも存在したんや。一応MLもあったんやけど、それやと参加表明のみで待機中のVNIがようさんおったから、いらん情報で余計に不安を募らせてしまうだけやった」 「結果としての情報システム整備不足も、マルチポストによる計算外のことだったもんね…」 「まあそういうわけで、一部のVNIが不満を募らせまたもや暴走。しかも今度は一番タチが悪かった」 「毎日毎日飽きなくていいな」 「ウォッチャーたちも注目しとる表会議チャットで喚き散らすように内情を大暴露。挙句の果てに裏のURLまで晒す」 「うわわ」 「それで勢いづいたのか調子乗ったんかは知らんけど、なんと裏会議室まで直接乗り込んできよった。佐祐理さんの後を継ぐ形でリーダー的な役割をしとったゆきさんを恥も外聞もなく堂々と詰問。ウォッチャーが見とる前やからゆきにゃんは言葉を濁すしかあらへん。拷問みたいなもんや」 「胃が痛くなる話だな…」 「事実、ゆきにゃんは毎日胃を痛めとったで。あるウォッチャー系のサイトがヲチスレ住人集めて企画進展という名目で会議を開いとったみたいやけど、後からこの話を訊いたとき、悪いけど正直失笑してしもた。いっつも好き勝手ほざいて企画を肴に騒いどる輩が、今度は本格的に干渉しよう言うんやで? なんの責任もとれんくせに、どこまで増長すれば気が済むんや。まあ、それほどうちらが頼りなく見えたって思うと泣けてくる話やねんけどな」 「が、がお…」 「もうこれ以上の厄介事は勘弁ってことで、そのチャットには名無しでゆきにゃんが直接入りこんだ。『もうあいつらは見込みないから放置が一番だよ』って感じで自分を罵りつつ情報操作」 「ほんとに泣けてくるな…」 「ぶっちゃけた話、今回の企画はゆきにゃんが要やった。マルチポスト以前にこんなたくさんのメンバーが集まったんも、みんなゆきにゃんのおかげ。大手の人気者さんやからね」 「わたし、可愛くておもしろいから、ゆきさん大好きだよ。にはは」 「ただそれだけに、必要以上の注目も集まるし、嫉妬も集中しやすい」 「有名税ってことか」 「それにしたって今回の徴税は過剰すぎる。凍結後、みんなで分担して諸事にあたってたわけやけど、思わぬところでゆきにゃんの存在が明るみになった」 「低俗芸能リポーターにはまたとない材料だな」 「さっきとは別のサイトが裏チャットの拷問ログを晒し上げ。言うなればこいつは普通の家庭に盗聴器しかけてその会話内容を一般公開したっちゅうことや」 「犯罪だよ…」 「これは芸能人相手ならなにをやっても許されると勘違いしてる低俗記者といっしょの行動やね。ゆきにゃん相手で舞い上がって善悪の判断もつかんかったらしい」 「ネットにおける犯罪意識の希薄性を象徴したような事件だな」 「そしてまたこれとは別に、ログの公開をほのめかして脅迫まがいのことまでする奴が出てきた」 「ひどすぎるよ…」 「後から聞いた話やと、ここは、前々からうちらのことを快く思ってないどこぞの大手サイトから要請を受けて、それに利用されただけやったらしい。自分の手は汚さずって感じや。詳しくは知らんけど」 「…一体……この人たちは…なにを…勘違いしてるんだろうね………」 「もう手の施しようがないな。自分のやっとることが荒らし行為やと気づいてへんねん。ネットウォッチが目的やのに企画そのものを潰そうとしてる事実が認識できてへん」 「救いようがないな」 「まあこの一連の事件でうちらはすっかり疲れきってしもうた。ゆきにゃんの心労なんか目もあてられへん。自分の醜さを鏡で見る勇気があるなら、ログでもなんでも好き勝手に公開してって感じで企画は完全に中止。そして公式発表へと至るっちゅうわけやな」 ・企画自体が当初の予想以上に肥大化しすぎたため、こちらで管理しきれなくなったこと ・企画続行によって、今まで以上のご迷惑を各方面におかけしてしまう恐れが強いこと 「以上のような理由で中止することになりました、と…」 教訓その4・情報システムをしっかりと統制せよ 「あらためて振り返ると、最初の時点からすでに間違ってたような気がしないでもないな」 「厳密に言うきっかけが、マルチポスト投稿だったからだめなのかな?」 「それもないことはないけど、やっぱり受け身でなし崩し的に進めていったんが一番あかんかったと思う」 「枠組みをしっかりと、ってことだね」 「結局なにを言うても一番の責任は管理側にある。うちらがだめだめさんやった」 「ログ晒しのやつらはどうなったんだ?」 「とりあえずは反省しとるみたい。ログを公開しとるとこは現在なし。正直、今となってはどうでもええことやけど」 「ちゃんと話し合えば誰だって分かり合えるよ♪」 「……そうやと…ええな」 「……………」 「まあ、あいつらにそんな行動をさせる余地を作ったうちらも、悪いと言えば悪いんやけどね。とりあえず、もう過ぎたことや……と思う」 「ま、今回のところはこんなもんか」 「ふぅ……」 「お母さん…」 「なんでこんなことになったんやろな。うちらはただ、みんなで楽しくやりたかっただけやのに…」 「……………」 「結果的にはそのやり方がマズかったっちゅうことになるんやろうけど」 「鬱…………」 「まあ、あんたにはまだ次がある。それをうまくやるための反省会だろう。いつまでも落ち込んでる暇はないはずだぞ」 「そ、そうだよっ。こんなお通夜みたいな雰囲気はお母さんの柄じゃないよっ」 「あんたら、今(・∀・)イイ!!こと言うた!! そや、悪いことだけとちゃう。失敗はしたけど友達ようさん増えて絆も深まったからな! 失敗は成功の元。今回の教訓を生かして次の葉鍵交換日記、元気ブリブリにがんばったるで〜〜♪」 「お母さん、ふぁいとっ」 「よっしゃーーっ、テンション上がってきた! ほな、景気づけにふらりひとり旅、温泉巡りでも逝ってくるわ」 「…………はい?」 「ええ温泉が仰山あんねん」 「マジか」 「温泉つかって、酒飲んで、ゆっくりすんねん。もう準備も済んでるし」 「旅行鞄……」 「あれ、その四角い箱はなんなのかな? えと…『百舌鳥の贄』って……。あーーーーっっ、それってまたえっちなゲーム!?」 「ほ、ほなそういうことで……さいなら〜〜っ!」 「ちょっと待て、晴子っ。おい、待てったら(゚д゚)ゴルァ」 さっさかさーーー。 付録:あるVNI 怨嗟の詩 |
平成14年3月29日 | (゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ PART2 | ||
よう考えたらもう4月やねんな。 充実しとったら時間が過ぎるのは早いって言うけど、ここ最近は例のアレで気づきもせんかったわ。 とりあえず、一日一件必ず修羅場を迎える日々からはなんとか解放されたみたい。 今は平和な日常をかみしめとる。 ちーちゃん曰く、「ネットに繋ぐたび、毎日なにか事件の報告を受けていました」的な日々とはもうおさらばや。 安心して過ごせる毎日マンセーヽ(`Д´)ノ そういうわけで、ここ最近はやっと本業(?)の積みゲー消化に集中することが出来た。 エロゲやるんもほんま久しぶりや…。 今回のお題は、マイナーながらも一部では絶大な支持を受けてる『百舌鳥の贄』(あんく)。 なんや結構光るもんがあるらしく、どこぞで話題に上がっとったりもしてた。 鬼畜系みたいやけど、そんなに人気があるんやったらハズレではないんやろう。 ちゅうことで、毎度おなじみ激しくネタバレエロゲレビューのコーナーいくで〜♪ 鬼畜嫌いな純粋培養葉鍵っ子は読んだらあかん。 まずストーリー紹介。
ありがちな気がせんでもないけど、なんやごっつ燃えてくる設定やないか! 時は大正。 着物、袴、洋服、ハヤシライス……新時代と旧時代が混在した世界。 留学を洋行と呼び、スマートをスマアトと表記する。 嗚呼、そこかしこに大和撫子が。 馬車も通ればハイカラさんも通る(わからん人多そう…)。 大正浪漫よ、永遠なれ……。 ちゅうわけで、馬車道フェチな御仁は要チェックな作品なんかもしれん。 あのタイプのヒロインはひとりしかおらんけど。 本格派っぽいんで、うちも期待を込めてインストオルなどしてみたり。
以上、うちのプレイ状況を顔文字で表してみました←大げさすぎ この作品、鬼畜系というより、実はスプラッタ系な陵辱モノです。 ぶっちゃけ「とどめのアレ」というのは四肢切断陵辱シーンのこと(しかもロリっ娘)。 もうなんちゅうか、一本の鉈でキレイにバッサリ、切断面鮮やか〜♪みたいな。 素敵に過激な『百舌鳥の贄』、一通りクリアし終わっての感想はかなりの良作エロゲです。 飽きることないのない展開に丁寧な文章。 金粉ペイント御開帳ショー、様々な責め具によるプレイなど、エロさの充実面でもしっかりしてる。 この時代の女性はほとんどが襦袢着用で、下は当たり前のようにノーパンやっちゅうのも勉強なった。 そして、この系統にありがちな理由を見つけて自分に言い訳しながら陵辱行為を働くといったダメ男の情けない心理がなくてスッキリしたもん。犯るなら犯るで堂々としてたらええねん! ぼ、僕は悪くないんだぞ…みたいなイジイジしたやつは大っ嫌いなんや! 洋行帰りのスマアトな青年という武器を最大限に生かし、心の隙間に入り込む。 そして復讐の手筈が整ったとこで容赦無くバッサリと切り捨て。 陵辱そのものが目的にすり替わることなく、あくまでも狙いはターゲットへの復讐と徹底しとるのも好印象。 ちょっと強引な展開もあるんやけど、ひとつの物語りとして十分楽しめました。 キャラ立てもごっつ上手で、メイン・サブともに人間味が溢れまくっとる。 ひとり印象に残ってるんが、智花っちゅうヒロイン。 こいつがまた強烈で、怒ったら手がつけられへん女や。 あれ? うち、これに似てる人を最近見つけたような…。 おおっと、口が滑ってしもた。滅多なことは言うもんやあらへん。(((( ;゚Д゚)))クワバラクワバラ まあとにかく、マイナーさ故に陽の目を見ることが少ないんやけど、どこぞの大手ブランドお抱え100円ライターに見習わせたいぐらいのシナリオやった。 印象に残る曲は少ないけど、サウンドも作品にマッチしたええ感じのものばかり。 原画で人を選びそうなとこもあるけど、CG自体は文句なしのレベル。 ただ、大正浪漫モード(雰囲気を醸し出すための白黒調描画モード)がデフォルト設定されてるのはどうかと思う。正直、Hイベントでキャラの血色悪すぎやで。スプラッタシーン多いねんから、マジで心臓止まってしもたんかと不安になったやないか。 システムの方でもちょっと致命的な問題が。 スキップがCtrlキーのみってのは不親切すぎ。 結構攻略が難しいゲームなんでリプレイ回数も多くなってくるんやけど、正直これはちょっと辛い。 トゥルーエンドを見るのに、まさか『暗黒KANON』の力を借りることになろうとは…。 まあそんな感じで、『螺旋回廊』に続いて骨のある鬼畜系エロゲを楽しめました。 ていうか、桐山激萌えなうちは頭おかしいんやろか? このおっさん、めっちゃシブイ人やねんで! 現在の晴子ちん内部ランキング、ダントツでトップの男前さんや。 あの忠夫ですらぶっちぎり。 「坊ちゃま……」(;´Д`)ハァハァ なんちゅうか、こんなに鬼畜で猟奇なシナリオなんやけど、ライターの烏童マリヤさんは女の人らしい。 このゲームをうちに薦めてきたんも一人前の女性(にょしょう)やったりする。 お化け屋敷とかできゃあきゃあ叫びまくってる若い娘がおるけど、あれ、かなり嘘っぽいな…。 |
平成14年3月31日 | 永遠のライバル | |||
(バーチャルマザーアイドル・秋子28歳終了記念) 黙々と積め込み作業を続ける。 大きな家具類は現地で取り揃えることにしたから、細かな必需品だけでよかった。 慌しくなるので他の家族たちは先に飛んでもらった。 今、この家にいるのは彼女ひとりだけである。 十何年と過ごしてきた我が家。 寂しくないと言えば嘘になるが、世の中にはどうしようもないことだってあるのだ。 最後のダンボールを片付け終わり、やっと一息つく。 明日からは離ればなれとなる、つけっぱなしにしておいたテレビからはニュースが流れていた。 静寂の中、アナウンサーの声だけが響き渡る。 しかし突如、その音は暴力的な轟音にかき消された。 二輪特有の重低音エキゾーストが近づいてくる。 この静かな街には不釣り合いな無機物の雄叫び。 ようやくそれが止んだかと思うと、今度は呼び鈴の音が鳴った。 ピンポーン……ピンポンピンポンピンポーン……。 不意に訪れた客はよほど短気な性格らしい。 ほおっておくわけにもいかず、この家の主である彼女は、無礼極まりない訪問者を出迎えに行くのだった……。
「あなたは……」 「久しぶりやな、秋子さん」 「どうしてここへ……?」 「どうしてもこうしてもあるかい。あんた……なんやよう知らんけど、うちに断りもなくどっか遠いとこへ行ってしまうそうやないか」 「………………」 「最初に話訊いたときはびっくりしすぎて三度も酒を『んがんっぐ』させてしもうた。つまり、それほど衝撃的やった言うことやで」 「……」 「とにかくそれで高速乗ってすっ飛ばしてきたっちゅうわけや」 「そうでしたか……」 「まあ立ち話もなんやから上がらしてもらうで。ちょっと邪魔するな」 「邪魔するなら帰ってください」 「ごっつベタやなっ!」 「…冗談ですよ。散らかってますがどうぞ」 「もう一回だけ確認しとくけど……ほんまに行ってまうんか?」 「……はい」 「それは撤回の余地がないことなんか?」 「…………そういうことになりますね」 「………………」 「………………」 「なんでやねん! そんなんいきなりすぎるでっ。うち、心の準備とかできてへんのに……」 「晴子さん……」 「なぁ……行かんといてぇや……。まだなんにもはじまってへんのに、そんなん殺生やで…」 「……すいません」 「うちとの勝負はどうケリをつける気なんや? あんた、勝ち逃げしたままで姿消してしまうんか?」 「……勝負?」 「そやっ、勝負や! あんたとうちは母親キャラっちゅう括りでどこにいっても引き合いに出される」 「…………」 「葉鍵板然り、同人イベント然り。共存しながらもうちらは競い合う運命にあるんや。今まで全部負けっぱなしやったけど、それでもあんたはうちにとって永遠のライバル的存在やねん!」 「ライバルだなんて、そんな……」 「あんたの眼中にないことはわかってる。うちのひとりよがりやっちゅうことも十分理解してる。でも……それでも…こんな仕打ちはあんまりやないか……。夢物語やとしても、うちがいつか勝利する機会を取り上げることないやんか……」 「……」 「なによりも、そんなん寂しすぎるっ」 「晴子さん……」 「な? やっぱり行くんはやめにしよ? うち、別に負けっぱなしでもかまへんし、友達になってくれんでもええ。ただ、いつも通りあんたがここにおってくれたらそれだけで十分なんや」 「…………」 「ほら、いっつもみたいに了承してぇな。神速一秒で行くのはやめにしましたって」 「……」 「な? そうしよ? それがお互いにとっての一番ええ方法とちゃう?」 「……晴子さん、どんな物事にも終着点は存在するものです。今回、こればっかりは了承するわけにいきません」 「!!??」 「それに、晴子さんはわたしとってちゃんとした大事なお友達です。どれだけ離れようがこの事実に変わりはありませんよ」 「そ、そんな言い方するんは卑怯やでっ。子供を言いくるめるような綺麗事や!」 「晴子さん……」 「わかった…うちの方が無いものねだりしとったな……。一千万歩譲って行くん止められへんことは了承しよう…」 「ありがとうございます」 「そやけど、あんたが勝ち逃げするって事実は変えようがないっ。これだけは決着つけよう。秋子さん…今、ここでうちと勝負するんや」 「晴子さん……」 「さあ、かかってこんかいっ! 料理勝負でも家事対決でもなんでも来い!!」 「だめですよ。今日だけはなにをお願いされても頷くわけにいきません」 「ごっつ不利な気もするけど、格闘勝負とかどないや? 女同士のガチンコバトルッ!」 「いけません。却下です」 「お掃除勝負とかもええな〜。最後、窓のさんに指つけて姑みたいなイビリ合戦が展開されるねん」 「却下です」 「セールスマン撃退勝負のコーナー〜。教材会社に電話かけてそれをどっちが早く追い返すか競い合う」 「却下です」 「………………」 「………………」 「その醤油差し、ごっつ使い勝手よさそうやな。どうせ引っ越しするねんからもらってもかまへん?」 「却下です」 「ちょっと喉乾いた。お茶飲んでもええ?」 「却下です」 「………………」 「………………」 「なんか晴子ちん、甘ないジャムとか食べたい気分かも♪」 「了承」 「Σ( ̄□ ̄;)!! それはええんかいっ!」 「……とにかく、そろそろ出かける時間です。今日のところはお引き取りください」 「のんきにテレビなんか見とってよう言うわ……。あれ? なんか画面切り替わった」 「番組の途中ですが、ここで臨時のニュースを放送します。政府広報室から入った情報によりますと、現在首相官邸が何者かの集団によって包囲された模様です。今のところ犯行声明は出ておりませんが、警察側は一種のテロとみなし機動隊の配備に全力を尽くし事態の鎮圧に乗り出しました。ここのところ国会ではある新興宗教の問題を巡って議論が繰り返されてきましたが、賛成の意見が多数を占め…………」 「なんやえらい物騒なことになっとるみたいやなぁ〜」 「テロですか…。わたしの出番ですね」 「あんたは一体何者やねんっっ!!」 「そうことで、晴子さん……やはり出かけなければなりません」 「認められるか、あほぅ! もうちょっとマシな言い訳を考えい!」 「なにをおっしゃられても却下することしかできません」 「とにかく! このままではこっちもおさまりつかへんのや。なんか勝負してから出て行き」 「却下です」 「んじゃもう○×ゲームでええわ。線四本引いて九マスを○と×で三個ならべた方が勝ち」 「却下です」 「指相撲! これどないや? 長くても一分で終了や」 「却下です」 「もうーーーーーっっ!! ぐーちょきぱーのじゃんけん勝負! 一瞬でケリつく」 「却下です」 「普通にじゃんけんするんもおもろないな。どうせなら野球拳にしよか」 「……却下…です」 「………………」 「………………」 「それにしても、この家は客が来て茶のひとつも出えへんのか?」 「却下です」 「軽くなんかつまみたい気分やな。トースト焼いて、その上には……」 「……」 「オレンジの瓶…」 「了承」 「はやっ!!」 「…………」 「…………」 「と、とにかく……全部却下です。この話は後日あらためて伺いましょう」 「そんな言葉で騙されるかいっ!この機会を逃がしたらあとはもうないやはずや」 「そんなことありませんよ」 「ここまで来たら言いたいこと言わせてもらうでっ。あんた…どう考えても28歳っちゅうのは有り得んやろっ!!」 「………………」 「なんでうちと同い年やねん! 他は認めてもこれだけは譲られへんで!!」 「それが真理、大自然の摂理なのですからどうしようもありません」 「そう言われると妙に納得してしまう。ぐうの音も出えへん……」 「向こうに行っても、お手紙とか書きますね」 「うわっ、あかんあかん! シメの方向へ誘導しようったってそうはいかんで!」 「……」 「女はつらいよ肝っ玉かあちゃん細腕仁義なきスタンドバイミー。何人まで子供産めるかで勝負! 十二つ子ちゃんとか産んだら文句無しや」 「却下です」 「耐熱試験、緋牡丹勝負。火つけたタバコを何本まで腕に押し当てれるかで争うねん。人、これを根性焼きと云ふ」 「却下です」 「………………」 「………………」 「あああぁっ! もうこうなったら、奥さん上手で床上手。この勝負でどないやっっ!!」 「了承」 「Σ(゚д゚;)!! ま、マジっすか!?」 「じゃあ早速脱ぎ脱ぎしましょうね」 「ちょ、ちょう、あんた…正気か!? こらっ、その笑顔を張り付かせたまま迫ってくんのやめいっ!!」 「暴れちゃだめですよ」 「あ!……はぅん…………って! ど、どこに手ぇ突っ込んどるねんっ。あかんっ、そんなんあかんって! ん!? んむぅぅぅ!!!!」 「あらあら。晴子さん、意外と可愛らしい下着をつけてるんですね」 「!! いつの間に!?」 「もっと脱がなきゃちゃんとできませんよ?」 「ちょうっ、マジであかんって!!! んぐぅ!…………はむ…………」 「ここですか?」 「んんんっ!! あかんって…うち、そこ弱いんやって……」 「こっちもよさそうですね」 「あぅぅっ!! な、なんでそんなピンポイントで責めれるんや!!」 「…どうやら、わたしの勝ちで決まりみたいですね。でも、せっかくですからベッドまで行きましょう」 「ま、待たんかい! せっかくだからもコンバットもないわ!」 「よいしょ」 「いやあああああああぁぁぁっっ!! 乙女の憧れ、お姫様だっこーーーーー!!!」 「今夜は寝かせませんよ?」 「そんな胸キュンなセリフ嫌やあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」 …………………………。 ……………………。 ………………。 ――――数日後。 「こんばんは、今夜のニュースです。新興宗教・謎ジャム教団が提唱した給食強制謎ジャム化法案ですが、賛成多数で可決される寸前、先の事件でテロ集団と勘違いされた謎ジャム被害者友の会によって、あれは政府が教団トップから無言の圧力をかけられた法案だという事実が明らかになり、このたび正式に棄却されることが決定しました。なお、半ば直訴のような形で反対運動を行った被害者友の会ですが、幹部によりますと『まさか成功するとは思わなかった』、『絶対、教祖のゴッドマザーに途中でみな頃しされると思った』などと奇跡を喜ぶ声もあがっており、また、それ以上に『なぜあの人は我々をひとりで制圧しにこなかったんだろう』といった疑問が注目されています。この焦点となる教団教祖は、極めて謎の多い人物で…………」
|